トラクト配布を通して与えられた豊かな交わり

信愛キリスト教会    (愛知県豊川市)

伊東勝哉
   
当教会がオイコス計画の働きに加えていただいて2年が経過した頃、ある時から
市内に移住してこられたクリスチャンご夫妻が礼拝に集ってくださるようになり
ました。

私たちは、コロナ前には毎週礼拝後に愛餐の交わりをもってきました。
兄弟姉妹、また求道者の方も招いて本当に楽しい時間を過ごさせてもらいました。
けれども、コロナ禍でその豊かな主にある交わりが中止となり、教会員、客会員、
新来者との交わりが希薄化してしまいました。
そんな中、約2ヶ月に一度礼拝後に有志で出かけるトラクト配布の際には、参加者が
残って食事を共にし、いつもより豊かな時間が与えられてきたのです。
そして、そのご夫妻も来会当初からトラクト配布に参加してくださいました。
まだ移り住んで間もない地域に、同じ宣教の思いをもって福音の種を抱えて出かけて
くださるお二人。
私はその恵みを主に感謝していました。

もしも礼拝だけならば、ご夫妻との交わりの時間もさほど取れなかったでしょう。
けれども、毎回のトラクト配布の度に、配布場所へ向かう立ち話の中で、また教会に
戻ってきてからの茶菓を交えた語り合いの中で、互いの証しや信仰について理解を
深め合える感謝な時間が与えられてきたのです。
私だけではなく、トラクト配布に参加した教会員の皆さんとご夫妻も互いの人柄に
触れ、信仰生活の軌跡を互いに聴くことができ理解し合える感謝なときです。

そのように、トラクト配布の恵みは、トラクトを受け取られる家々のみならず、
主から思い与えられて遣わされていく私たちにとっても大きいのです。

宣教は、未信者とまことの神との生きた繋がりを生み出します。
そして、キリストのからだなる一人ひとりの器官同士の生きた繋がりをも深めてくれる
素晴らしい恵みです。
祈りから始める地域伝道によって、キリストのからだの絆が豊かにされていくことも
また主の御心なのだと教えられています。