トラクトを配布しながら経験した主の恵み

日本キリスト教会 福岡筑紫野教会    (福岡県北九州市八幡西区折尾)

李聖勲 牧師
    
今から2年前の6月下旬、主の恵みでいのちのことば社を通してトラクトを初めて
頂きました。
それは、主の特別な恵みでした。
それ以降、一週間におよそ3回くらい折尾と近隣で、トラクトを配布し始めました。
ところが、教会の信徒たちの多くがご高齢で、そして他の方々も仕事などで一緒に
トラクトを配布するのが難しかったので、やむなく一人で配布するしかありませんでした。

私が最も多くやった配布の方法は、教会の近隣の家々を一軒ずつ尋ね、郵便受けに
トラクトを入れる方法、いわゆる投函伝道でした。
それが、一番時間的に効率的な方法でしたが、何となく伝道のやりがいをあまり体験する
ことが不足してもっと積極的なやりかたが必要だと思うことになりました。

それで、投函伝道をしながら町々の裏通りですれ違う人々に会う時、勇気を持って
声をかけて福音を伝えることに挑戦せざるを得ないという考えに至りました。
それ以降、伝道に出かける度に、“こんにちは。イエス様はあなたを愛しています。
”と挨拶をしたうえで、声をかけ、福音を大胆に伝えることができました。
それで、小学生、中高生、時には大学生や20代の青年達に会って福音を伝える中で、
生きておられる主の働きをたくさん経験できました。

今でも忘れることのできないことですが、丁度2年前、35度を超える炎天が続く
ある日、午後になって伝道に出かけるかどうかを躊躇っていました。でも、主の導きが
あることを信じ、思い切って出かけ、教会近くにある町の裏通りで投函伝道をしました。
それをするうちに、ある裏通りで、遊んでいる二人の小学生に会いました。小学校
3年生の女の子でしたが、私は自分を紹介したうえで、自然に福音を伝えました。
驚くべきことは、その子供たちは私を警戒せず、むしる真剣に耳を傾けてくれて詳しく
福音を伝えることができたのです。
約10分くらい福音を伝えてからその場を去りました。
そして、たとえその場でイエス様を直接受け入れることはできませんでしたが、
言い表せない主の恵みを経験しました。そして、その子供たちが後できっとイエス様を
受け入れ、救われるようにしてくださいという祈りを主に捧げました。

その時から、福音を大胆に伝えることについて自身がつき、更に福音を伝えることが
もはや難しいことではなく、恵みであり、楽しい事になり始めました。
それで、それ以降裏通りで、小学生や中学生や高校生に会う度に少なくとも5分以上
福音を伝えることができました。
小中高校生たちに福音を伝えたことはおよそ8回くらいだったと思い出されます。
ある日は、公園でたむろしていた8人くらいの20代の青年達に福音を伝え、イエス様の
愛を伝えたこともありました。
正直に言って時には、少し変な人のように誤解されるような気がする時もありました。
でも、イエス様の愛を知らない人に福音を伝えることがなんと素晴らしい恵みでしょうか。

そういう伝道をするうちに悟ったことがありました。
それは、日本の小学生の中で、イエス様がどういう方なのかについて全く知らない子供たち
が思ったより多かったということです。
ある日、町の裏通りで、小学校4年生の二人の子供たちに福音を伝える時、“もしかして
イエス様を知っていますか”と尋ねて見たら、“イエス様ってどういう人ですか。“と
言われて少し驚いたことがありました。それほど、今の日本の子供たちと青年たちに福音を
伝えることは至急のことだと改めて考えさせられました。

そして、また福音を伝えながら忘れることのできない出来事があります。
2年前の11月の下旬頃、その日は、まるで冬場のように寒かったし、特に風が冷たくて
大変な日でした。午後5時半頃、ある町で投函伝道をするうちに、路地である高校生に
会いました。秋吉という高校2年生の男の子でした。主の恵みで寒い天気の中で10分以上
福音を伝えました。彼は、驚くほどに真剣に福音を聞いてくれて感心しました。
もう6時近くなるにつれて周りは暗いし寒かったですが、むしろ彼は家路を急がずにもっと
福音を聞こうとする構えだったので驚きました。それで、福音の内容をまとめたうえで、
家に帰しました。
主の働きだったのでそういうことができたと思いました。そして、そのように真剣にとことん
まで福音を聞いてくれた彼を祝福し、きっとイエスに出会って救われるようにしてください
という祈りをするうちに涙が出ました。それは、彼をこの上なく愛される御心を私に表された
ものだと思いました。

それから、1万枚のトラクトを配布する中で、60代の女性がトラクトを読んで恵まれ、
教会を訪れて何回も共に礼拝を捧げたことがありました。
彼女は、個人的事情ができて、礼拝に出席し続けませんでしたが、折尾教会の信徒たちは
一人の魂を主がどれだけ大切にされるかを恵みの中で経験しました。

私は、いのちのことば社から頂いた、トラクトを配布することを通して一生言い表せない
主の恵みをたくさん経験しました。

これからも主の恵みを更に求めながら、日本のリバイバルが一刻も早くこの地で起こるように
祈り続けます。
これまで、トラクトを制作され、そして心を込めて送って頂き、毎度感謝の気持ちでいっぱい
です。
主の豊な恵みがいつもいのちのことば社と、特にEHCの方々の上にあるようにお祈り致します。

どうもありがとうございました。