全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を延べ伝えよ

東向日キリスト教会
  (京都府向日市)   

  
                   秋山


 私達の教会は西日本で一番小さい市、向日市(ムコウシ)にあり、50年以上、主に守られて
きた教会です。
 以前は大勢の人の集まる教会でしたが、年々減少し、コロナ禍の影響もあって現在では
限られた人数での礼拝となっております。
 こうした中、教会の先行きを覚え、「主は今、私達の教会に何を求めておられるので
しょうか」と祈る日々が続いていました。 昨年の夏、牧師から役員会に向けて1つの
提案があり、「EHCオイコス計画に参加しましょう」ということでした。 
地域に私達の教会を知っていただく良い機会だと思いましたが、同時に以前、自前の教会便り
を作って10年間、近隣に配ってきましたが、なかなか救霊の実を結ばなかったことを思います
と、その必要性に半信半疑の複雑な気持ちをもっていました。 
しかし教会の現状を覚えて祈っていましたから、この計画は、神様からのチャレンジの
機会として受け止めさせていただきました。

 まず手始めに数千枚の配布に挑戦してみました。もちろん、そう簡単には実は結びません
でした。ですが、これで終わらず教会内に第2弾としてその数倍の配布数に挑戦しようという
声があがり、2023年1月から再度スタートしました。高齢者ばかりの教会ですから、信仰的な
挑戦とは言え、わずかな教会員数で配布枚数をカバーすることはかなり負担が大きく、まして
配布数の大幅増加は身体にこたえます。
人間の力でどうすることも出来ない事なので主に祈りました。祈って主に助けを求めました。
 そこで私達は祈り、交わることの中で大切なことを主に気づかせて下さいました。
 教会は福音の喜びを伝えることが重要であり、福音以外のもので教会が立とうとすることが
どれほど主を悲しめている事か。
 それは主の素晴らしさを伝える事を放棄していることになります。それでは人は救われない
ことを教えられました。 
オイコス計画という伝道の働きを通して、祈りが求められ、自分達の教会観を見つめ直す良い
機会となりました。
 また個々が配れば良いのではなく、多くの働きの賛同者と一緒に進めることの大切さも味わい
ました。主は私達の教会に、今回のことを通して伝道の大切さはもとより、教会のあり方の
大切な部分を教わったように思います。

 すぐに救霊の実を結ぶことがなくても、主の愛を覚えて、トラクトを通しての恵み、散ら
された兄弟姉妹が戻される恵み、家族が一つとなる恵みを主に祈り、いつの日か以前を遥かに
超える喜びに溢れた礼拝式を主のみ前にお捧げ出来る希望を抱く事が出来ました。

 長いこと忘れていた大切なことをオイコスの働きが思い出させて下さいました。 
主に栄光を帰し、その日を待ち望みつつ、歩みたいと願っています。
 主は私達に、
『全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を延べ伝えよ』
(マルコの福音書16章15節)

とこの様に願っておられるのではないでしょうか。