信仰エッセイ選 平凡な日常を切り捨てずに深く大切に生きること
三浦綾子 生誕100年 記念ベストエッセイ集。
『氷点』『塩狩峠』『銃口』などで知られる昭和を代表する作家三浦綾子は、エッセイストとしても読者に影響を与えた。キリスト者として思索し、生きることの意味を問う言葉は、時代を経てさらに意味深く迫る。珠玉のエッセイ29 編を厳選した。
«目次»
聖書と私
「何か捨てることから始めないと……」
墓を尋ねて
ミス・リーパーの来訪
誰のための命
生き残るということ
「生き甲斐」寸感
生きる道は幾つでもある
「小さなことでしょうか」
人の力を引き出す言葉
『孤独のとなり』あとがき
わたしの病床体験
幼なき日の祈りと歌
言いはる罪
自分をたのむ愚かさ
眠られぬ夜に思うこと
祈ってください
神の領分
弱く生んですまなかった。
人間は尽くすに価しない
小説『泥流地帯』を回顧して
太宰治
そこに立つ
教科書塗りつぶした屈辱
信仰随筆
「きけわだつみの声」――戦争と平和
クリスマスに思う
誰に求むべきか
『この病をも賜ものとして 生かされてある日々2』あとがき
あとがきに代えて この時代に読む三浦綾子の言葉 熊田和子
出版に寄せて 三浦綾子生誕100年 ――「しっかり生きろ」と説いた作家 難波真実 出典一覧
三浦綾子の主な小説紹介
三浦綾子記念文学館 三浦綾子略歴
«三浦綾子 略歴»
1922年4月25日、北海道旭川市に生まれる。1939年、高等女学校を卒業後、尋常小学校の代用教員を務め、45年に敗戦を迎える。教師を辞した翌46年、肺結核を発病、13年に及ぶ闘病生活が始まる。
48年、幼なじみの前川正と再会。52年、脊椎カリエスと診断される。同年、前川に導かれ病床でキリスト教の洗礼を受ける。54年、前川は結核の手術ミスで帰らぬ人となる。
55年、三浦光世が初めて綾子を病床に見舞う。59年、光世と結婚し、旭川市内で雑貨店を開く。
64年、朝日新聞社の1千万円懸賞小説に『氷点』が1位入賞し、新聞連載がスタート。65年に『氷点』が出版され、作家としての地位を確立。以後、創作、講演、取材旅行など旺盛な作家活動を展開。血小板減少症、重度の帯状疱疹、直腸がん、パーキンソン病と病を得るも、夫光世による口述筆記で執筆活動を続けた。98年、旭川市に三浦綾子記念文学館開館。1999年10月12日、召天。享年77。
発行日: | 2022年04月25日 |
ページ数: | 184+カラー口絵8頁 |
判型: | 四六変型判 |
発行: | いのちのことば社・フォレストブックス |
ISBN: | 978-4-264-04338-6 |
商品番号: | 12130 |
定価: | 1,650円(税込) |
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