生きていく力

柏木哲夫

“生きる力は「生命」であり、生きていく力は「いのち」。
魂に生きていく力が宿るときに、人は生き生きと生きていける。”
心や魂の疲れを覚えている人に贈るメッセージ集。

ホスピス医として、精神科医として、教育者としての経験に基づいて、人間の「生」について語った講演集。死にゆく患者さんたちとの心の交流などを話しながら、人間を支え、生かすもの、ことばとは何なのかを示していく。巻末には、村上陽一郎氏との対談も収録。

【目次】
まえがき
生命から魂へ精神科医になった理由精神科医として見えてきたことホスピスの働き
いのちの輝きを支える(茨城恵キリスト教会にて)ことばへのこだわり「生命」と「いのち」日々死を背負って生きてきたように気持ちをわかること三つの和解魂のゆとり
死にゆく患者の心に聴く──ターミナルケアと人間理解(中京大学にて)だまされやすいもの三つきょうを生きるユーモアに救われる二つの望みよくきくこと感情に焦点を当てる安易な励ましを避ける理解的態度死を思い、癌を語り合う
生きていく力(能勢川キリスト教会にて)アジア大会から自殺の三要素プラスを見る力苛立たないこと決断の結果を良しとする人を赦す引きずって生きる不都合なことを受け入れる将来の可能性を見る縦の平安をいただく平安を得る秘訣
対話──心の世紀への道標<村上陽一郎・柏木哲夫>(大阪YMCA120周年記念講演会にて)
あとがき

発行日:2003年07月28日
ページ数:151
判型:B6判
発行:いのちのことば社
ISBN:978-4-264-02125-4
商品番号:9590
定価:1,100円(税込)

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