活動紹介点字版「百万人の福音」ができるまで
点字版「百万人の福音」は、前身である点字「福音の友」が1973年9月に創刊されたことに始まります。その頃は亜鉛板印刷を日本愛盲協会(尾崎銀次代表)にお願いしていました。2つ折りの亜鉛板に点字の型を打ち出して、これに紙を挟み、圧力をかけて印刷する方法でした。
2001年にパソコンによる点字編集・印刷が始まり、ITの進歩とともに利用のしかたも多様化し、現在に至っています。読者の方々には、点字版、点字データ版、墨字テキストデータ版でお読みいただいています。
〈点訳作業工程〉
- 「百万人の福音」編集部から、記事の墨字(テキスト)データが届きます。
- 墨字データを点字用に編集します。
- 編集した墨字データを、点字用ソフトで点字データ(写真のパソコン画面左側の状態)に変換します。
- 粗校正、最初の校正を行います。
- 点字の読み上げソフトで音声を聞きながら、原本を見て再び校正を行います。
- データを1つにまとめ、目次・ページ番号をつけ、最終校正をしてでき上がります。
今まで多くの方々が制作に関わってくださいましたが、現在は2人で行っています。以下は校正に関わってくださっている点訳ボランティア・荒井美江子さんからのコメントです。
「『百万人の福音』の校正では、ご当地特集で日本中の旅ができます。『方言聖句』は分かち書きに苦労しますが、その土地ならではの方言で語られるみことばに魅了されます。今は土佐弁で、力強さに励まされます。毎号記事はわかりやすく、神様から、この奉仕ならではの多くの恵みを頂いています。好きな記事は『今月のみことば一句』。ヘブル語からの解き明かしで理解が助けられます。最近はコロナ関連の特集が続き、コロナ禍の向こうに希望を与えられました。日本のみならず、世界のクリスチャンと共に祈りたいと願っています」
これからも、点字文書による伝道と、読者の皆様の霊的な成長に役立てていただけたら幸いです。
(福音点字情報センター 川嶋比佐子)
■点字版「百万人の福音」 562円(定期購読 6 か月 3,372円/ 12 か月 6,744 円)
※見本誌をご希望の方には無料でお送りします。
新刊点字図書、図書データ(BES版)案内
『隣に座って』
中村佐知 著 全2巻 1,700円
20歳の娘に下った突然の末期がん宣告。闘病生活の中で、著者は信仰者として神と向き合い、濃密な対話を交わす。母娘の信仰と希望が浮き彫りになる魂の回想録。
『キリスト教信仰を知るための22章』
野田秀 著 全1巻 1,000円
「聖書」の中心テーマであるイエス・キリストの救いは、“私”の人生にどんな意味をもつのか―。牧師となって60年の著者が記す、キリスト教信仰への手引き。
決算報告2019年7月1日〜2020年6月30日
■収入の部
献金 | 4,897,275 |
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点字文書頒布収入 | 257,889 |
合計 | 5,155,164 |
■支出の部
印刷費 | 1,176,121 |
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頒布活動費 | 3,229,062 |
事務局費 | 29,758 |
合計 | 4,434,941 |
次期繰越 | 720,223 |