EHC国際本部 嵐を収める主への信頼と奇跡

新型コロナウイルスによる影響を大きく受けて ―主への叫びと祈り―

 日本のみなさん、こんにちは。私は、アメリカのコロラド州にあるEHC国際本部で財務担当副総裁をしているティム・ミドルブルックと申します。

今年、私たちは想像したこともない「大波」―新型コロナウイルスの世界的な流行―を体験しています。この嵐から、神様は私たちを救い出してくださっています。その体験を証しさせていただきます。

今年2月、コロナは各地で感染の広がりを見せ始めました。それに伴い、EHCをサポートしてくださっている方々も、大変な状況に置かれることになりました。私たちへの献金もほとんどなくなり、その結果、スタッフの60%を削減して、本部から世界の国々のEHCへの経済的な支援もカットせざるをえませんでした。

「神様、なぜですか? 今まで70年にもわたって支え続けてくださったこの働きを、これからどうしようとしておられるのですか?」神様に、そう叫び続ける日々が続きました。心は重く、まるでどん底に落ちたかのような気持ちでした。

そのような中で、祈りを通して、神様がいつも不思議と語り続けてくださったのが、このみことばです。「イエスは起き上がって風を叱りつけ、湖に『黙れ、静まれ』と言われた。すると風はやみ、すっかり凪になった。(マルコ4:39)。しかし私は、なかなかこのことばを信じることができませんでした。「風が凪いだ? まさか」。そう思ってしまったのです。

3月が終わっても、状況は一向に変わりませんでした。「来月はEHCの理事会がある。そこで何を語ろう。さらに人員を整理すると伝えなければならないだろうか?それはとてもつらい」。心の中で自問自答を繰り返す葛藤の日々が続きました。しかし、祈り続けました。

「まことに 御怒りは束の間 いのちは恩寵のうちにある。夕暮れには涙が宿っても 朝明けには喜びの叫びがある」(詩篇30:5)。そして、このみことばによって、新しい力が与えられたのです。国際本部には事務所のすぐそばに「エリコセンター」という場所があります。ここは、世界各国のために祈りを積んでいる場所です。「毎日エリコセンターの周りを回りながら祈り、それを1か月で40回やろう」という思いと情熱を、主は私に与えてくださったのです。

祈りから信頼へ

すぐに、それを実行に移すことにしました。私は急いで事務所に行って、エリコセンターの周りを回り始めました。すると、友人から電話が入りました。今していることを話すと彼は、「いや、ひと月で40回といわず、100回、回りなさい。それに、私たちの神様は足し算の神様で、引き算の神様ではないよ」と言ったのです。

早速この話を、総裁のタナー、人事担当のエリック、エリアディレクターのスコットに話しました。すると彼らは、「私たちも一緒に回るよ。毎日4人で祈りながら回るんだ。きっと神様は、何かをしてくださるよ」と言ってくれました。

そうして、センターを回りながら祈りました。「スタッフをさらにやめさせなければならないのだろうか」「神様は、私たちの祈りにどう応えてくださるのだろうか」などという思いも浮かびました。しかし同時に、10年後にこの日々を振り返る時がきたら、「本当に信仰をもって歩んだとき、神はご計画のうちに必要を満たしてくださった。暗闇を通っても、ハレルヤ! と叫ぶ日がやってくる」と証ししたいと思ったのです。今は暗い闇の中を通っているけれど、必ず喜びの日々がやってくる―そう信じる思いが与えられたのです。

その翌日の4月3日、祈り始めてすぐのことです。EHCのパートナーの1人から連絡が入り、神様は私たちの必要に対し、奇跡を起こしてくださいました。国際総裁のイーストマン先生は、これまでで最も大きな奇跡が起きたとおっしゃいました。嵐に遭い、舟の中で震えていたけれど、そこで神様の奇跡を体験したのです。神様は風をなだめ、静まらせ、事を起こしてくださいました。真っ暗闇の中に、真の光を見せてくださいました。そして、コロナのために奪われたものを、1つの電話ですべて取り戻してくださったのです。

4月30日、4人で1か月に100回という「祈りの旅」を終えたとき、合計80㎞を祈りつつ歩いたことになりました。それから数日後のことです。またパートナーから連絡が入り、神様は新たな奇跡を起こしてくださったのです。さらに6月にも奇跡を起こしてくださり、今年の予算のすべてが、6月末時点で満たされました。8月になると、もう1つの奇跡があり、神の備えの体験を新たにさせていただきました。

およそ半年の間、暗闇の中を歩んできました。しかし主は、そんな私たち4人とイーストマン先生に、EHCの歩みの中で最も大きな経験をさせてくださいました。

まだコロナの嵐は収まっていません。全世界が影響を受け続けています。しかし今は、もう2月当初の頃とは違います。神様は嵐を収めてくださる神様であり、「引き算」の神様ではなく、「足し算」の神様だと経験しているからです。

これからも種をまき、主に育てていただき、収穫の喜びにあずかりましょう。福音をシンプルに、すばやく、教会と一致して伝え、主の宣教命令を果たしましょう。世界中で毎日10万の人が祈るなら、1年で3,600万回祈ることになります。主は、必ず不可能を可能にしてくださいます。主に従い、主につながり、主と共にたいまつを掲げ、さらに人々をイエスのもとへ導きましょう。

(EHC国際本部 財務担当副総裁 ティム・ミドルブルック氏からEHC日本への証しより)

会計報告(2020年9月分)
8月末累計収支 1,967,742円
○収 入○
・献金(国内) 501,610円
 ・日本EHC 78,000円
 ・オイコス計画 423,610円
・献金(海外) 46,660円
・会費 29,640円
・トラクト頒布収入 270,638円
収入合計(A) 848,548円
○支 出○
・印刷費 532,350円
・頒布活動費 572,155円
・事務局費 526,181円
 (人件費、光熱費等含)
支出合計(B) 1,630,686円
収支差額(A)-(B) -782,138円
9月末累計収支 1,185,604円
目標献金額と達成状況
目標献金額 毎月500,000円
2020年7月~9月 5,468,282円
トラクト頒布数

2020年7月~9月(総頒布数累計) 39,884部