EHCベトナム バイクとボートを用いた宣教チームの働き
EHC日本は、EHCベトナムの活動を支援しています。本誌2020年2月号でお伝えしたEHCベトナム宣教活動のためのオートバイの必要に対して、EHC日本の祈りのメンバーの皆様から指定献金を頂きました。2020年4月、10月に続き、3回目の献金を12月にベトナムに送金しました。皆様のご支援を心から感謝します。
早速、ジョセフ総主事から感謝と、新たな宣教の働きとして、“Love for Vietnam―「ベトナムへ愛を」バイク伝道チーム” “ボート・プロジェクト・メコン川伝道チーム”の報告が届きましたので、以下に紹介します。
EHC日本 事務局
EHCベトナム・ジョセフ総主事より
日本の祈りのメンバーの皆様へ
日本の皆様、いつもベトナムのことを覚えて、お祈りと経済的なサポートをしていただき、心より感謝します。また、過去7年にわたって、ベトナムで共に福音を伝えるために、ご協力とご支援、そしてお祈りをしてくださっていることを、心から感謝します。
皆様のお祈りとサポートのおかげで、ベトナムでの宣教活動は順調に進んでいます。HONDAのオートバイはベトナムでの宣教に大活躍しています。2020年4月、10月に送っていただいた献金で3台のオートバイを購入し、各地域での宣教に用いています。
また、今回、4台目のオートバイのための献金をお送りくださり、感謝します。実は、この4台目のバイクであるホンダ・フューチャー・ネオ・125を、予定より安価で購入することができました。そのため、メコン川伝道のための船を一艘と、ギターを2本、さらに集会用の椅子を50脚購入することができました。
今回、その献金で与えられたオートバイとボートで、“Love for Vietnam―「ベトナムへ愛を」バイク伝道チーム” “ボート・プロジェクト・メコン川伝道チーム”を立ち上げることができましたので、皆様にご報告させていただきます。
● Love for Vietnam―「ベトナムへ愛を」
バイク伝道チーム
このチームは、ソクチャンという都市で教会の開拓をしています。ソクチャンはソクチャン省の省都で、ベトナム南部の都市ホーチミンから南へ240㎞に位置しています。都市名はクメール言語に由来しています。
ソクチャン省は10地区に分かれています。ほとんどがキン族で、中国系やクメール系の民族も少数存在します。この省には200の仏塔がありますが、そのうちの50の仏塔が、ここソクチャンにあります。
この都市では、2人のフルタイムスタッフと1名のボランティアが働いています。2019年3月から2020年10月までに、3つのクライスト・グループ(求道者、決心者の集まり)と1つの教会ができました。
―目標―
・ 7つの新しいクライスト・グループと、3つの新しい教会の建設。
・ 与えられたバイクで、ソクチャンのすべての家庭に福音を届けること。
● ボート・プロジェクト・メコン川伝道チーム
このチームは、ホーチミン市から南西に約380㎞、ベトナムの最南端にあるカマウ省の省都、カマウで働きを進めています。ベトナムの、いわゆる「南極」(南の果て)へ共に福音を伝えることができ、感謝しています。
カマウ省はメコン・デルタ地区にあり、人口は119万4,476人です。この町は運河や水路が多いことで有名で、ほとんどの物資はボートと平底荷船で運ばれています。
省都カマウの人口は20万4,895人です。マングローブの森に生息する植物の樹液や落ち葉などにより、森の水が黒く変色していることにちなみ、クメール語で「黒」を意味する「カマウ」と名づけられました。また、この地区には19の部族が住み、11の宗教があります。ここはボートで移動して回るのが便利です。
働きを始めて、すでに4つの新しいクライスト・グループができました。いつかそれを教会に成長させたいと願っています。カマウには牧師が6名、スタッフ27名、50のクライスト・グループがあり、2019年3月から2020年11月までに18の教会ができました。
2か月前に新しい教会が立ち上げられ、現在28名が集っています。与えられたボートは、この教会で使用されます。さらにEHCのスタッフは、新しく2つの教会と4つのセル・グループを始めています。
新しい教会へは、道がないため米畑を歩いていくしかたどり着く方法がありません。また、この地区の青年の多くは家へ仕送りをするためにホーチミンに働きに出ており、住民のほとんどが老人か子どもです。老人や子どもたちが教会まで来ることは大変なため、スタッフが一軒一軒訪問して伝道活動をしています。
これからのボートを利用したカマウでの伝道によって、多くの魂が救われ、教会とクライスト・グループが生まれるようにお祈りください。
EHCベトナム総主事 ジョセフ