EHC国際本部から、イエス様を信じた人々の証しが届きましたので、以下に紹介します。

EHCモザンビーク

　サバド・ママデは、親から変わってほしいと願われている子どもでした。10代の頃は毎日乱れた生活を送っており、13歳の誕生日に酒を飲んで酔っ払うような子どもだったのです。そして、問題を起こす若者たちとしか関わりをもたなくなっていきました。「それまで私の人生は、アルコール依存、悪い友人、犯罪としか縁がありませんでした」―当時を振り返り、サバドはそう告白します。
　サバドは合計5度も刑務所に送られ、18か月間を少年院で過ごしました。サバドは自分自身をコントロールすることができなくなっており、どうしようもない状況に陥っていると気づいていました。しかし、自分に別の道を歩む人生があるなど、想像することができなかったのです。

● 福音との出合いによる変化

　ある日、サバドのところに、EHCのアウトリーチでアントニオという男性が訪ねてきました。その時サバドは酒に酔っていましたが、アントニオは彼の肩に手を置いて、こう伝えたのです。「今とは違った、すばらしい人生があるよ」。それを聞いたサバドは、もっと話を続けようとするアントニオを追い返してしまいました。「すばらしい人生がある」などということは、サバドにとって無意味に思え、そのような人生を過ごすなど、もはや不可能だと思っていたからです。
　「なぜ、あの人はあんなことを言ってきたのだろうか」。困惑しながら、他の宣教メンバーと一緒に去っていくアントニオの姿をサバドは眺めていました。すると心の中で、アントニオのことばが何回もこだましてきたのです。
　「すばらしい人生があるとは、本当なのだろうか？」サバドはそう思って、酔いからさめた翌日、アントニオに会いに行きました。そして、そこでサバドは人生で最高の会話をしたのです。アントニオはサバドにEHCのトラクトを渡し、そこに書かれた福音について話しました。2人で話しているうちに、聖霊がサバドの心に働き始めたのです。
　福音を伝えるアントニオと出会って、サバドは変わっていきました。悪い影響を与える友人たちと距離を置くようになり、アルコール依存症と闘い始めたのです。さらに、イエス様のことをもっと知りたいと思うようになりました。「少しずつ、キリストのことがわかってきました。これから、人生を良いことのために用いることに決めました」。そうサバドは話しています。
　サバドの変わりようを知った昔の友人たちは、衝撃を受けました。そして、「きっと魔術をかけられているから、魔女や祈祷師に祈ってもらったほうがいい」と、サバドにしきりに勧めてきました。中には、「サバドはもうすぐ死ぬのではないか」と心配する友人もいました。ほかに説明のしようがないほど、サバドは変えられたのです。
　しかし、この大きな変革について、サバドは明瞭な答えをもっています。彼はこのように話しています。「アルコールと悪い友人に侵されていた古い私は、もういなくなりました。私は新しくされたのです。古い自分は過ぎ去りました。私は、アントニオと関わるたびに、神様がどのようにして私を救い出してくださったかに気づかされます」。
　サバドの回心はとても感動的なものです。しかし、特別に変わっているわけではありません。EHCのスタッフたちは、世界中で同様の証しを分かち合っています。イエス様が介入されると、人生のすべての筋書きが変えられるのです。

EHCアルバニア

　夫に先立たれた70歳のアントネタは、ティラナという大都市の郊外に住んでいます。新型コロナウイルスによって政府が高齢者に外出自粛を呼びかけたため、彼女はコミュニティーとのつながりが断たれてしまいました。薬が切れても、助けてくれる人は誰もいません。孤独と恐れから、アントネタは神様に向かって大声で叫びました。
　アントネタの隣人が、その様子に気づいてEHCに連絡し、すぐにEHCのスタッフが彼女を訪ねました。助けられたアントネタは、安心して、涙が止まらないほどでした。スタッフがアントネタに福音を伝えると、彼女はイエス様を救い主と信じました。今、彼女は自宅にいても平安を得ています。永遠を手に入れたからです。

EHCチリ

　ビルマは麻薬中毒になっている子どもに代わって、孫を育てていました。ある日、息子の友人でEHCのアウトリーチをしている人から初めて福音を聞きました。彼女はそれまで、貧困、暴力、不完全な世界しか経験したことがありませんでした。しかし、EHCのトラクトを読み、イエス様の真理と愛で満たされ、新しい希望を受け取りました。ビルマは人生をイエス様にささげ、EHCのすばらしいパートナーとなりました。
　ビルマはこう話しています。「私と同じように、人生に答えを見いだしたいと願っている人がたくさんいます。その人たちに、私が知った神様を伝えたいのです」

（国際EHCニュースレター2021年2月号、3月号より）