EHC国際本部、EHCロシアより ―復活の主にある希望―

◆海外からの文書伝道レポートを紹介します。

 EHC国際本部からのメッセージと、EHCロシアからイースターの証しが届きましたので、以下に紹介します。

EHC国際本部タナー・ピーク総主事より
世界のパートナーの皆様へ

 パウロのみことばを思い出しながら、私は希望で満ちています。
 「私たちは、あなたがたのことを覚えて祈るとき、あなたがたすべてについて、いつも神に感謝しています。私たちの父である神の御前に、あなたがたの信仰から出た働きと、愛から生まれた労苦、私たちの主イエス・キリストに対する望みに支えられた忍耐を、絶えず思い起こしているからです」(Ⅰテサロニケ1:2~3)


 皆様の信仰、愛の労苦、忍耐強く抱き続ける希望に、本当に心から感謝しています。
 昨年から、世界では新型コロナウイルスのパンデミックにより、多くの喪失感や苦しみを体験してきました。おそらく、イエス様が十字架にかかってから復活される間に、弟子たちも同じような喪失感を味わったのではないでしょうか。世界で最初のイースターの朝でさえ、弟子たちの心の中は混乱し、疑い、イエス様が十字架にかけられてからの暗い時間に何が起きたのかを思い起こしていたに違いありません。
 しかし、イエス様の復活が現実となり、新しい希望が彼らを包んだのです。ここに、新しい未来が開かれました。
 今、私たちもパンデミックという暗闇の中に置かれています。状況は混乱しています。しかし、その後に復活の希望があることを私たちは知っています。私たちはキリストの臨在を待ち望み、一人一人が取り残されたのではなく、新しい希望、将来があることを知っているのです。
 共に、この主にある希望、将来、信仰を高く掲げ、前進してまいりましょう。 

EHCロシアからの証し
―「死」の終焉 ―

● 死に臨んでの祈り

 アレクサンダーは、自らの手で人生を終わらせようとしていました。命を絶つためのロープまで準備し、若くして死の戸口に立っていました。―「私は感情的な人間ではありません。しかし、人生に失望してしまい、この世から消えてしまいたかったのです」―アレクサンダーは、そう当時を振り返っています。
 この死ぬか生きるかの瀬戸際で、彼は必死で祈りました。「神がいるなら、どうにかしてください!」
 3日後のことです。クセニアという若い女性が、地域へ向けたイースターのアウトリーチに参加し、教会の青年グループの友人と一緒にEHCのトラクトを配ったり、若者たちと話したりしていました。
 そのアウトリーチの最中、アレクサンダーとクセニアは、出会ったのです。クセニアはアレクサンダーに明るくほほえみかけて、「神はあなたを愛しています」と伝えました。しかし、彼が素通りしようとしたため、彼女は行く手をふさいだのです。
 クセニアはその時のことを、こう振り返っています。「なぜ彼の行く手をふさいだのか、自分でもわかりません。ただ、『何を語るかは心配しなくてよい』という聖書のみことばを思い出したのです。聖霊の導きでした」
 クセニアが「神様は愛情の深いお父様です」と語ると、アレクサンダーは恐る恐る耳を傾けました。それから彼女は、自分の携帯番号をメモしたトラクトを差し出し、神様についての疑問に答えようと、もう一度会う提案をしたのです。
 アレクサンダーはそっけなく「いや、断る!」と答えましたが、トラクトは受け取りました。

● 見いだした希望

 翌日、クセニアはアレクサンダーのために祈りました。すると驚いたことに、彼から電話がかかってきたのです。「こんにちは」と挨拶してきたアレクサンダーに、「会いましょう」と彼女は伝えました。 
 再びアレクサンダーに会うことができたクセニアは、彼に自分の証しを話しました。アレクサンダーにとって、彼女は目が輝きすぎていて、ちょっと頭がおかしいのではないかと思うほどでしたが、すぐに2人は親しくなって、その後も会うようになりました。
 3度目に会った後、アレクサンダーはクセニアにメールを送り、こう伝えました。「あなたに出会えたことを、とてもうれしく思います。私は今、人生に絶望しないで生きる強さを見いだすことができました」
 彼は、イエス様の愛に信仰を置いたのです! アレクサンダーはクセニアの教会に行き、青年グループで活動するようになりました。
 それから数か月後のことです。アレクサンダーはクセニアにプロポーズをしました。そして2人は結婚し、今は夫婦となっています。
 クセニアはこう話します。「EHCのイースタートラクトに、とても感謝しています。このトラクトのおかげで、アレクサンダーはキリストのうちにある新しい人生を発見し、私には夫が与えられたのです。神様のサプライズに感謝します!」

 最初のイースターの朝、史上最大のサプライズが起こりました。それは、イエス様がよみがえられたことです。イエス様は罪と死を克服し、永遠に生きておられます。世界に希望を与えるのは、この真実です。この真実が、アレクサンダーのように命を断とうと考えている人に、希望を与えるのです。
 イエス様の愛が、アレクサンダーを死の支配から救い出しました。そしてイエス様を信じる人々の協力によって、さらに多くの命を救うことができます。
 今、世界で最も緊急なことは、もっと多くの人々が、この福音を聞くことです。
(国際EHCニュースレター2021年4月号より)