オンラインで開催 CS教師セミナー2021

「コロナと教会学校~これまで、これから」


新型コロナウイルス感染症の拡大から1年以上が経過しました。この間、教会学校の形態は実に様変わりしました。オンラインに切り替えたところ、対面で続けているところ、その両方のハイブリッド型、また、親が家庭で教えることに重点を移したところなどなど…。感染状況が変わればまた変化することでしょう。そのような流動的な状況の今年、いったいどんなテーマのセミナーにしたらよいだろうか、どうしたら教会のお役に立てるだろうかとアイデアを出し合いながら企画したのが、今回のセミナーでした。当日は約350名のCS教師のみなさんが、日本全国、海外からも視聴してくださいました。

私たちが何よりもまず耳を傾けるべきは、みことばです。そのような思いから、セミナーの午前の部は、近藤愛哉先生(盛岡聖書バプテスト教会牧師、写真左上)に、「コロナの時代の教会学校~パンと魚を惜しまずに~」と題して講演をしていただきました。5千人の群衆を前に少年が差し出した「5つのパンと2匹の魚」は、弟子たちにとっては、「これっぽっちでは何もできない」と悲観するような無きに等しいものでしたが、イエスはその「今あるもの」を天に感謝し用いられました。その対比から、主のすばらしさを知りながらも、コロナを前に落胆してしまう私たちの姿が照らし出されました。「5つのパンと2匹の魚はどこにあるか」。それは、教会の中にすでにあるのではないかという気づきを与えられる講演でした。また、教会(学校)の役割の再確認として、信仰継承についても語られました。教会学校は子どもたちに向かって宣教をしてきましたが、聖書の中で言われているのは、家庭における信仰継承です。家庭、特に親に対する教会の働きかけの重要性を、このコロナ時代に強く思わされていると語ってくださいました。
参加者からは、「疲れを覚えているスタッフをどうケアしたらよいか」「信仰継承の学びにお薦めの本は?」など、さまざまな質問が寄せられました。

午後は、2人の先生方から具体的な教会学校の方策を伺いました。
川嶋範子先生(インマヌエル深川キリスト教会牧師、写真右上)は、Zoomで教会学校をやってきた経験から、オンラインでもできるプログラムやゲームを紹介してくださいました。パワーポイントなどパソコンのソフトを使ったデジタルなCSですが、やり方は決して難しくなく、すぐに使えるアイデアが満載でした。講師や視聴者も加わって実際にゲームをしてみるなど、参加型の楽しい時間となりました。
また、小川伴子先生(インマヌエル別府キリスト教会牧師、写真左下)からは、オンラインでも対面でもできるクリスマスのアイデアとして、オリジナルの工作を紹介してくださいました。パソコンを使わない、いわばアナログなアイデアのため、「これならできそう!」と思った参加者も多かったようです。子どもと一緒に作ることもでき、クリスマス物語を語る教材としても使えるこの工作は(写真右下)、参加者の皆様にも気軽に使っていただけるよう、イラストなどの素材をセットにして無料でダウンロードできるようにしました。
参加者からは、「あるものを数え、できることをさせていただくこと、目の前のたましいと大切に関わり続けることの大切さをもう一度教えられました」「地方にいながら学べるのは本当に感謝です。即実行に移せるような内容でありがたいです」といった感想が寄せられました。
来年の状況はまだ読めませんが、全国の同労の皆様とつながり、適切なテーマでの学びができることを願っています。
(CS成長センター 佐藤祐子)