一人の救いのために何でもする決意を形に
私と妻は1973年から独立自給開拓伝道を始め、6年後の会堂建設と共に宗教法人可児福音教会(岐阜県可児市)を設立しました。現在、本教会と3つの町に教会堂が建てられ宣教に励んでいます。
1)可児福音教会の宣教理念
「一人の救いのために何でもする」を宣教理念として掲げてきました。地方都市での開拓伝道は、人々の信用を得るのに時間を要します。また「一人の魂の救い」が、どれほど大変で重要か教えられました。それで、一人が救われるために何でもする、という決意が生まれました。
2)青少年を宣教の中心に
私たちは「ゼロからの開拓」でした。集会案内とトラクト配布はもとより、さまざまな伝道会や催しをしました。多くの人々との出会いの中で、継続して関わりのもてる人々は、小学生であり中高生でした。私たちは、青少年に福音を根づかせ育てることを、第一の使命としたのです。そのため、妻は学習塾を開き勉強のサポートを始め、今も続いています。青少年とは長い年月を共にし信頼関係が築けます。多くは進学し大学生になり、社会人になり、やがて家庭を築き、教会の中核を担う宣教的な父となり、母となります。その子弟は教会の祝福と恵みの中で育てられます。そのために小学生、中高生に福音の種まきをし、年月をかけて育てるのが私たちの働きの特徴です。
3)礼拝、学習、芸術を通して接点づくり
青少年主体の宣教体制を維持していくため、小学生、中高生の礼拝と、実際の必要を満たす教育活動として、教会のベテル塾と「学研」による学習指導を行っています。また芸術活動として、バンド活動、楽器の個人指導、ダンスのクラス、個人の音楽レッスン(ピアノ、バイオリン、フルート等)などの教育と訓練の場があります。600㎡のミッション・センターも建てられて、今後の活用に期待を寄せています。
また、宣教的なイベントも行っています。最も大きなイベントは、「クリスマス教会祭り」です。子どもたちに偶像の祭りよりも、教会の祭りのほうが楽しく、印象に残るように企画します。これには毎年子どもたちが100人以上参加します。同時にバザーも行い、地域の皆様に案内し、来会者であふれます。
最も大きな霊的収穫となる「中高生キャンプ」を春と夏に2泊3日で行っています(夏には青年、壮年、婦人の「ファミリーキャンプ」も並行して実施)。中高生が十字架体験をして、主イエスに結びつく重要な時となります。10代の受洗者が、毎年10名近く生まれています。中高生とスタッフで多い時は80名以上が参加します。
また、小学生向けの活動では教会で一泊キャンプを夏に実施。その他、昨秋の野外行事には子どもたちが90名参加する新記録が生まれました。
4)青少年宣教の好循環で活気ある教会に
各地の教会を巡回している方から「若い人が多いですね」「にぎやかですね」と、よく言われます。これは青少年宣教に導かれ、何でもしてきた結果です。若い人々に福音の種をまき、育てれば若い兄弟姉妹となり、次の小学生、中高生を導くリーダーとして立ち上がる。そうした好循環が生まれたことを、感謝いたします。