「オイコス計画」で一致 碧南聖書教会

一人でしてきたトラクト配布が教会全体の宣教の働きに

2022年のイースターは4月17日。この喜びの時を自分たちだけで祝うのではなく、伝道の機会としてみませんか?
一人の教会員が続けてきたトラクト配布の働きに全体で取り組むようにした、ある教会の証しを、「クリスチャン新聞」2022年2月6日号の記事から紹介します。
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愛知県碧南市にある碧南聖書教会に通う小寺雅昭さんは、35年間、毎月、クリスチャン新聞福音版を地域に配布してきた。
長年、一人で行われてきたトラクト配布の働きが今、教会全体の取り組みとなった。トラクト配布の働きを通して、教会に祈りの一致が生まれ、教会員が明るく元気になった。
2020年7月から、いのちのことば社EHC(全国家庭文書伝道協会)では、日本全戸にトラクト配布を行う「オイコス計画」を行っている。現在、日本全国100以上の地域教会が協力し、全家庭にトラクトを通して福音を伝える働きをしている。
その働きを知った小寺さんは、「オイコス計画という働きがあるのですが…」と、教会でのミーティングの際に勇気を出して提案したことが、この働きをするきっかけとなった。
教会ではその後、各スモールグループでSWOT分析(*)を行い、教会員から不安や心配を引き出した。そこでは、教会の中で置いてきぼりがないように注意しなければならないことを示された。
「一致のもとに祈ること、スタンプ押しをする人、配布する人、皆で支え合う関係を保つこと。裁かない、感謝はしても必要以上に誉めない。オイコス計画の働きにより、主に示されることは教会の財産になっています」と、牧師の菊池充、紹子夫妻は言う。
碧南聖書教会では現在、アプリのLINEを使って、情報や祈りの共有を行っている。コロナ禍であること、またそれぞれの事情により、配布はそれぞれのタイミングで行っている。配布する前にLINEグループに「今から配布します。お祈りをお願いします」とメールすると、皆から「祈っています」「頑張って」とメッセージが届く。介護や仕事などで実際にトラクト配布ができない人も、そのようなバックアップを通して、このオイコス計画に参加をしている。オイコス計画が目指している「教会全体で取り組む宣教の働き」を実践している。
小寺さんが続けてきた小さな働きが今、教会全体を照らす灯りとして、大きく用いられている。地域のために祈りつつ、種を蒔き続けることの大切さを教えられている。

*SWOT分析=自社の事業の状況等を、強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の四つの項目で整理し、分析する方法。

礼拝堂に地域の地図を貼り、祈りつつトラクト配布。左から小寺夫妻、菊池牧師夫妻
クリスチャン新聞福音版「聖書をいつも生活に」タブロイドサイズ フルカラー4面 定価33円(税込)