EHCブラジル オイコス訓練センターの働き
◆海外からの文書伝道レポートを紹介します
EHC国際本部から、EHCブラジルの証しが届きましたので、紹介します。
ブラジルサイズの大きな夢
ブラジルは世界で第5位の人口を擁する国です。ブラジルで国民一人一人にイエス様を見いだしてほしいと願うなら、国が大きいだけに大規模な計画が必要となります。EHCブラジルのディレクター、アレサンドロ・ソアーズは、その大きな計画をもっています。
皆様、自分がアレサンドロだと想像してください。現在の課題は、ブラジルの322の異なる民族グループに福音を伝えるためのアプローチをすることです。それは、世界最大の熱帯雨林の奥深くにある孤立した村で生活する人から、リオデジャネイロのように多文化都市に住む人たちにまで及びます。
そのためには、訓練され、情熱をもち、くじけずに夢を追いかけるクリスチャンが必要です。スラム街に住む人々の苦しみに立ち会い、何キロも広がるジャングルにひるまず分け入っていき、十分な愛と信仰によって人々に接する人でなければなりません。
では、そのような人たちはどこにいるのでしょうか。それは地域教会です!
続いて、皆様がアレサンドロだとして、地域教会の牧師に向けて、「全世界に出ていって、弟子を作りなさい」とイエス様がおっしゃったことを呼びかけ始めたと想像してください。すると、ブラジルには霊的に成熟し、訓練を受けた牧師がほどんどいないことに思い至るでしょう。なぜなら、ここ数十年においてブラジルでは多くの人が救われ、教会はとても大きく成長しましたが、そのペースに指導者の訓練と弟子訓練が追いついていないのです。
オイコス訓練センターの働き
EHCブラジルは、数世代前の1986年からずっと、地元の牧師を訓練する場所を作る夢を抱いてきました。その夢は次世代に継承されて、2019年に「オイコス訓練センター」の設立として実現しました。訓練センターは、寄宿舎、教室、屋外レクリエーション施設などを備えており、年間500名の牧師やリーダーを指導することができます。場所もブラジルの2つの人口密集地の間に位置しています。1人あたり約250ドルで指導しています。
オイコス訓練センターは、「世界を変えたいなら、一人一人の生活を変えることから始めなければならない」という前提に基づいて運営されています。世界を変えたいなら、キリストにあって成熟し、ミニストリーを継続していくことができる牧師やリーダーたちが必要なのです。そして、ブラジルのような大きな国で全世帯に福音を伝えるというビジョンを掲げていくには、健全な牧師が率いる地域教会が必要です。
オイコス訓練センターは完成後、新型コロナウイルスのパンデミックも乗り越え、現在フル稼働しています。ブラジル全土から牧師とリーダーがこのオイコス訓練センターにやってきて、EHCの指導を受けています。そして訓練を受けた人たちが、それぞれ自分の村や町に帰り、今度は自分たちの教会のメンバーに福音のメッセージを届ける指導をします。こうして、各地の地域教会が、そのコミュニティーに福音を携えて伝道していくのです。人々が福音を知ることでもたらされるコミュニティーの変革は、国全体が主イエスの贖いを知るきっかけになります。
このブラジルサイズの大きな夢、国を変えうる働きを、どうぞ祈りに覚えてください。
(国際EHCニュースレター2022年7月号より)