あなたが右に行くにも左に行くにも、うしろから『これが道だ。これに歩め』と言うことばを、あなたの耳は聞く」（イザヤ30：21）「出て行き、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい」（マルコ16：15）
私たちの教会では、高齢化や会員のさまざまな事情を配慮することもあって伝道会は不定期になり、教会内では周知していても、外から来る方にとっては伝道会があるのかないのかがはっきりしないという面がありました。2020年、伝道会のあり方について教会の方々と祈り、相談しながら、とにかく何があっても定期的に決められた時間は伝道会を行うことにして、1年をスタートしました。
しかし、２月に入りコロナ感染が心配されるようになり、瞬く間に大きな問題となりました。伝道会どころか礼拝もオンラインになり、「今年からは力を入れて」と決意を新たにしていた伝道会を中止せざるをえませんでした。
緊急事態宣言が解除されたあとも、礼拝と祈祷会を短縮して行う状況の中で「あれもダメ、これもダメ…」と閉塞感に心が重くなりましたが、ふっと「ダメと思っているのは私たちで、私たちが思うとおりにできないと思っているだけでは？　神様はこの機会を通して別の道を進むようにおっしゃっているのではないだろうか。招くことができなければ『出て行き』『福音を宣べ伝え』る方法があるはず」と思い、そんな当然のことがわからなくなっていることに気づかされました。そこで特伝などでちらしを配布する近隣に、福音的な読み物を配布するようになり、一回りを終える頃、「オイコス計画」への参加のお誘いを頂きました。
2022年４月～７月、第1聖日の午後、有志によりトラクトを配布しました。配布に行けない方も他の聖日の礼拝後に配布準備の奉仕をしてくださり、皆で祈って備えました。天候不順や猛暑と、計画どおりにいかない面もありましたが、配布可能な日には兄姉と祈ってスタートし、それぞれに割り当てられた地域で配布。帰ってきて、配布を終えたことを感謝し、配られたちらしが家庭の中で種として植えられるよう祈って解散しました。日曜日に参加できない方から他の曜日に配布するとの申し出もあって、皆で伝道の重荷をもって取り組むことができ感謝でした。
実際にトラクトで集会にいらした方はまだ起こされていませんが、「後の日になって（水の上に投げたパンを）見出す」（伝道11：１）ことを期待し、教会の祈りとなっています。秋になったらまた奥の地域にも配布できたらと願っています。神様の導いてくださる道には、福音を待っている方がおられるのですから。