「女性が男性の『助け手』であるとはどういうことか」（創世2:18参照）、「聖絶するとはどういうことか」（Ⅰサムエル15:18参照）―
聖書の中で理解するのが難しい200以上の聖句を取り上げ、歴史的、文化的、言語的な背景から光を当てた、「ユニーク」な聖書注解『Hard Sayings of the Bible』が翻訳出版されます。日本語版の書名は『聖書難問注解』。その内容の一部をご紹介します。

創世記6章6節についての「神は心を変えることがあるのか」という項目を見てみましょう。

マラキ3:6で神が確証しておられるように、「主であるわたしは変わることがない」。そのために、キリスト教の教理では神は変わることがないと教えている。神の性質も性格も、このように一貫して永久不変であるという約束は、世代を超えて信者に深い安心感を与えてきた。この世界ではあらゆる物事が変化しても、生ける神は決して動揺することがなく、ご自分の在り方や約束を裏切ることは決してなさらないと、私たちは覚えていることができる。
であるから、神が地上に人間を造られたことを「悔やみ、心を痛めた」（創世6:6）ことを読んで驚く人が多くいるのも当然である。なぜ同じ聖書の正典の中で、神が永遠不変であることと変わりうることとの両方が教えられているのか。（以下略）
ほかにもこんな項目が取り上げられています。

・ 聖書は誰が書いたのか、なぜそれがわかるのか
・ 聖書に記された奇跡は本当に起こったのか
・ 旧約聖書の神は怒りの神、新約聖書の神は愛の神なのか
・ 聖書に記された系図の年数はなぜ合わないのか
・ 聖書に記された数字には間違いが多いのではないか
・ 旧約聖書に記された年代は正しいのか
・ 聖書に記された歴史に考古学的な裏づけはあるのか
・ 預言者の言う「主のことばが私にあった」とはどういうことか
・ 旧約聖書の預言は正確なのか
・ 新約聖書で引用された旧約聖書のことばはなぜ元のことばと違うのか
・ 新約聖書に記された悪霊の話は事実なのか
・ なぜ4つの福音書があるのか
・ 女性はなぜ男性のあばら骨から造られたのか
・ 人間の娘たちを妻としたのは何者なのか
・ ヤコブは誰と格闘したのか
・ 利息を取ることは認められているのか
・ 離婚は認められているのか
・ エリコの城壁は本当に崩れ落ちたのか
・ 子は親の罪のゆえに罰せられなければならないのか
・ 人口を数えることはなぜ罪とされたのか
・ 神は人をサタンの手に任せるのか
・ 神は眠るのか
・ 悪しき者は栄えるのか
・ 正しすぎてはならない、賢すぎてはならないとはどういうことか
・ わざわいは神から来るのか
・ 神がねたむとはどういうことか

上巻『旧約篇』はＡ５判上製・528頁、5,940円（税込）で6月発売予定です。下巻『新約篇』は2024年1月刊行の予定です（価格未定）。