子育て、信仰継承、人生の終末期の備え……各種セミナーをオンラインで連続開催

今夏、いのちのことば社初の試みとして、本格的なオンラインセミナーを3つ企画しました。新型コロナウイルスの5類感染症への移行以降、対面でのイベントは増えつつありますが、「遠方なので参加できない」「オンラインでも配信してほしい」などの声は、コロナ以前にまして増えました。多くの方に有用なセミナーをお届けするとともに、今後のイベントの在り方を探る機会ともすべく、オンライン配信、会場参加、動画配信といった複数の形式で開催しています。

コミュニティ〈共同体〉で支える「こころの育ち」~多様な子どもたちがそれぞれに輝ける社会を(田中哲氏)

 児童精神科医の田中哲氏を講師に迎えた第1回は、8月12日、オンライン配信と会場参加のハイブリッド形式で行いました。子どもの自立とは身体的、知的成長というよりも「こころの育ち」であり、それを支える共同体として、教会は大きな可能性をもっていることを語ってくださいました。発達障害の捉え方、子どもの「doing(行動)」よりも「being(在り方)」に着目することなど、具体的な内容も豊富で、濃密な2時間でした。(動画アーカイブ配信は終了)

10代の悩みに寄り添う信仰継承~進路選択篇(大嶋重德氏)

8月26日、大島重德氏を講師にお迎えした第2回もハイブリッドで開催し、前回同様に100名強の申し込みを頂きました。講演では、「青年はファッションやことば遣いが変わっても、昔から変わらない悩みがある。その一つが進路選択」として、「何のために勉強するのか」「みこころにかなう進路選択とは?」と悩む若者にクリスチャンとしてどう答えるのかを学びました。参加者からは、「考え方の土台、原理原則を教えていただきました。次は私の家庭、そして教会で適用していきます」といった好評の声が寄せられました。(動画アーカイブ配信は終了)

「死を意識して生きる希望」(樋野興夫氏×小澤竹俊氏)

 病理学者で医師の樋野興夫氏と、終末期の在宅医療を行う医師の小澤竹俊氏による対談は、動画配信のみで配信します。収録は8月5日に行われ、それぞれの短い講演の後、お二人の対談となりました。
 樋野氏は、病理学者としての活動のほか、がん患者やその家族の心のケアを行う「がんカフェ」を全国で展開し、死が間近に迫った方に、「悩みは解決できなくても、解消はできる」と話し、さまざまな話を通して、来訪者の心を和ませているとの話をされました。
 また、小澤氏は、終末期で余命が長くはない人々の苦悩と向き合う中で、苦しみを和らげるのは寄り添う気持ちで「聴く」ことが大切だと話されました。そして具体的に聴く技術も披露されました。
 共に死を意識した人々と接する日常を送る中で育まれた思いが、対談の中で交錯しました。
 なお、配信は9月29日から10月19日まで行なわれ、動画を視聴できます。

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いのちのことば社 ウイングスサービス
TEL:03-5341-6001
料金:3,000円