永遠のいのちに至る食物のために
私はアメリカの大学に音楽留学していたとき、挫折し、何のために生きているのか分からなくなり、イエス・キリストを呼び求めてクリスチャンとなりました。それ以来、神様のために歌うという使命をもらい、歌い続けて20年になります。
日本に帰国して、同じ志のクリスチャンシンガーとの出会いも与えられ、共に教会の少ない地域などに行き、賛美し、伝道することができました。
日本の救いのためにと、47都道府県を伝道して回り終わった後、「これからどうしたらいいですか」と神様に祈り求めたとき、神様は「アジアに行きなさい」と語られました。
「向こう岸へ渡ろう」(ルカ8:22)とのみことばを与えられ、行ったこともない東南アジアのインドネシアで賛美したとき、イスラム教の子どもたちが4人イエス様を信じたいと手を挙げて、共に祈ることができました。日本人にもイスラム宣教ができるんだと励まされた瞬間でした。
2011年3月11日の東日本大震災の後に「わたしが示す地へ行きなさい」(創世記12・1)とのみことばが与えられ、福島県いわき市に移住して3年間ボランティア活動をし、仮設住宅や避難所でも歌を通して福音を届けることができました。そこでも何人もの人がイエス様を信じるきっかけとなりました。
とあるクリスマスの伝道コンサートに呼ばれたときは、多忙とストレスが重なり風邪を引いて声が出なくなってしまいました。なぜこんな思いをしてまで神様のために働いているのだろうと思いながらも、教会のない長野県の田舎で、出ない声を振り絞って賛美し、踊りをもって主をほめたたえました。
あまり納得のいくコンサートはできませんでしたが、終わった後に地域の子どもたちがトラクトを見ていて、その4人の子どもたちがイエス様を信じたいと言って、一緒にお祈りすることができました。
そのときに「ああ、歌が歌えるとか、自分の力はまったく関係ないんだ。神様が働かれたときに、イエス様を信じるたましいが起こされていく。そのために、5つのパンと2匹の魚をささげた少年のように、自分自身を主にささげていけば神様は用いてくださるのだ」と気づかされました。
新型コロナの影響でライブハウスや教会で賛美ができなくなりましたが、祈りの中で野外でやれば良いのではないかというアイデアが与えられ、2020年に「Hello Jesus! フェスティバル」という野外賛美集会を始めました。外で思い切り賛美するなかで、心が解放される人、ストレスが吹き飛んだ人がたくさんいました。賛美のなかで光を見たと言って、その後洗礼を受けてクリスチャンになった人もいました。今も定期的に開催しており、若手シンガーを育て、ステージを提供する場としても用いられています。
これからも賛美をもってイエス様を証しして、失われたたましいがイエス様の元へ帰っていく福音の種まきができたらと思います。また、そのようにイエス様に人生をささげていく次世代を育てていきたいと思っています。
最後に自分の献身のみことばをシェアします。
「なくなってしまう食べ物のためではなく、いつまでもなくならない、永遠のいのちに至る食べ物のために働きなさい」(ヨハネ6:27)