定期刊行物の今後のためにお祈りください!

百万人の福音、クリスチャン新聞、らみい、成長

いのちのことば社が、1950年の設立後間もなく発行した定期刊行物は「生命の糧」という小さな冊子でした。それは、のちに「百万人の福音」となり、第二次世界大戦後のキリスト教ブームに乗って、大いに用いられていきました。その後、「クリスチャン新聞」や子ども福音まんが雑誌「らみい」、教会学校教案誌「成長」など定期刊行物が多数発行されました。
かつては、何かを知りたいと思えば、本や雑誌を探すのが王道でした。しかし、今ではウェブにある記事をスマホやパソコンで検索し、大抵の人は、それで済んでしまうようになりました。もちろん、情報は玉石混交ですが、情報リテラシーを働かせれば、ある程度の確度の情報を見つけられるようになっています。
さらに、ウェブでの洪水のような情報を読み続けることで、「情報疲れ」が発生し、本や雑誌を読む気力が失せてしまう現象も取りざたされるようになっています。

それに伴って、本や雑誌の販売数は落ちています。出版市場は1996年にピークを迎えた後、下がり続け、現在はピーク時の約半分になっています。特に雑誌の落ち込みが大きくなっています。

キリスト教雑誌も例外ではありません。「成長」は微減にとどまっているものの、他の雑誌は総じて右肩下がりで、このままだと、数年先には休刊も考えざるをえなくなります。実際、昨年末には、弊社のデボーション誌「マナ」が休刊となりました。いま定期刊行物は、厳しい時代の中にあります。まったく新しいウェブメディアの模索も始めていますが、今後、日本での文書伝道をどうしていくべきか、大きな岐路に立たされています。よき知恵が与えられるよう、皆様のお祈りのご助力を、ぜひともお願いいたします。

◆百万人の福音
1951年発行。「百万人の福音」の発行部数は、ピーク時の4分の1程度に。現在、前年比で-20%となっています。
◆クリスチャン新聞
週刊発行の新聞で、キリスト教会のニュースや、話題のテーマを掘り下げた特集記事などを掲載しています。また、月刊の福音版は、未信者を対象とした伝道新聞です。
◆らみい
子ども向けの伝道雑誌で、まんがのほか聖書や信仰についてわかりやすい読み物などが載っています。
◆教案誌「成長」
教会学校の先生方に、教え方のアドバイスを掲載しています。