ゴスペルボックスによる 能登半島巡回レポート
去る4月16日(火)から4月24日(水)、ゴスペルボックス(移動キリスト教書店)は京都を出発して福井、加賀、金沢市内を経由し、能登半島を3日間巡回しました。半島内で訪問した教会は、門前聖書教会、能都聖書教会、珠洲クリスチャンセンター、七尾聖書教会、羽咋聖書教会です。今回、いのちのことば社としてどんな応援ができるだろうかと祈りながら準備し、ゴスペルボックスへ買い物に来られたお客様に一人1,000円分のお買い物券を差し上げ、好きなもの、慰めになるものを選んでいただくことにしました。実際に各教会を訪問させていただくと事前に先生方が信徒の皆さんや近隣教会にもお知らせくださったこともあり、皆さんがたいへん喜んで迎えてくださいました。賛美集会のため訪れていたワーシップチームの方々や、信徒向けセミナーのゲスト講師の先生との出会いもありました。日本中の教会から被災地の教会へ向けて、目が注がれ、祈りが積まれ、奉仕者が集まって来ていることを実感できました。
能登半島の北端、珠洲市ではいまだ水道が通らず、建物の瓦礫や潰れた家屋は手付かず、信号機は消えたまま、電柱も斜めに曲がったままでした。そんな中、倒壊した家屋に囲まれて1軒の小さな銭湯が細々と運営していました。水道は通りませんが、温泉が近くでかろうじて湧いており、そこからホースで瓦礫を通りながら引っ張ってきたそうです。
1月1日の大震災、直後に4メートルの大津波が襲った能登半島の北端地域。翻弄された街の人々に対し、「とにかく温まってほしい、体も心も…」とのことで銭湯を再開させたそうです。倒壊した手付かずの街を案内してくださった方は、実は日本最大の仏教系の宗教信者の方でしたが、「北陸支部などから応援に来てくれるが、自分たちの信者の家しか片付けに行かないことが多く、その点、キリストさんたちの分け隔てのない働きには本当に、本当に感謝しています」ということばが印象的でした。
震災直後から能登地震キリスト災害支援会として立ち上げられた「能登ヘルプ」は、全国の教会からさまざまな物資やボランティアが派遣され、地元の支援に取り組んでおられます。これらの尊い働きを覚え、一日も早い現地の復興、そして心の復興を願わされました。引き続き、能登支援を継続していきます。お祈りとご支援をいただけましたら幸いです。