EHCモンゴル・EHCベトナム 最新レポート

※「ジョイハウス」=モンゴルの首都ウランバートル郊外のゴミ集積所で生活するの子どもたちに、無償で教育と食事を提供する支援学校。 


 2019年11月23日~25日、タイの首都バンコクで開催されたEHCアジアのカンファレンスに出席しました。2038年までにEHCのある国の全世帯にトラクトを配布する「オイコス計画」について、各国の取り組みが報告されました。EHC日本も、日本全世帯(5,340万世帯)にトラクトを配り、福音を届ける取り組みに、スモールスタートですが今年から着手したいと発表し、祈っていただきました。具体的な計画は今後作り上げていく予定です(「日本オイコス計画」はこちら)。
 EHC日本が支援を続けているEHCモンゴルの総主事バーサンドゥオーリ牧師とも会い、近況の報告を受けたので、以下に紹介します。

EHCアジアカンファレンス参加者

EHCモンゴル バーサンドゥオーリ総主事より

支援学校「ジョイハウス」の男子用宿舎・ゲルのようす

 モンゴルは寒い時期を迎え、気温は零下20度にもなります。「ジョイハウス」(支援学校)※では、EHC日本の支援で建てた宿舎を利用する子どもたちが、月~金曜まではジョイハウスで過ごし、週末は家に帰ります。「家はとても寒く、夜には凍えそうだ」と言っています。月曜と金曜には、家とジョイハウスの間を1時間以上かけて通学します。
 学校に来たばかりの時は、ほかの子どもたちに暴力を振るったり、汚いことばを使っていた子どもたちが、日曜にはEHCモンゴルの隣地の「愛の宣教教会」にも集い、賛美を楽しみにする子どもに変えられています。
 日々の生活がEHC日本の皆様からのサポートで支えられていることを感謝しています。引き続き、ジョイハウスに通う子どもたちが寒さから守られるようにお祈りください。また、この働きを継続していくために月19万円の必要があります。引き続き献金で支えていただければ幸いです。

支援学校「ジョイハウス」の子どもたちと宿舎のようす

 2014年にインドで開催されたカンファレンスで、EHCベトナムから、盗難に遭ったオートバイの必要について緊急要請がありました。献金をEHC日本から送金し新しいオートバイが購入されました。今回のカンファレンスで再会したEHCベトナムのジョセフ総主事からも宣教レポートがありましたので、以下に紹介します。

EHCベトナム ジョセフ総主事より

 ベトナムでの「オイコス計画」は、63州あるうちの29の州の計画ができ、取り組み始めています。また、118ある部族のうち12部族には配布が終了しました。
 ベトナムではまだ迫害が続いています。トラクトの配布にも政府の許可が必要です。EHCベトナムではトラクトを渡す以外の取り組みもしています。ベトナムは貧富の差が大きく、特に差別されている青年や子どもたちへの教育の必要があります。そこで、ホーチミンから北へ400㎞のカム・ダック(山岳地帯)では、青年向けに英語教室等の学校を始めました。また、ホーチミンの南のメコン川の先にあるクロム・ノウでは、親のいない子どもたちへの教育をする取り組みを開始しました。
 ベトナムでは移動に燃費の良いオートバイが必要です。途中にガソリンスタンドがあまりないので、トラクトと支援の食料と共に、携行缶に入れたガソリンも積みます。特に日本製のHONDAのオートバイは燃費が1ℓで60㎞走ります。メンテナンス・サービスもHONDAは充実しています。これからのオイコス計画、青年・子どもへの教育支援のためにHONDAのオートバイがさらに3台(1台30万円)必要です。そして、南のクロム・ノウに行くにはメコン川を渡るので、エンジン付きのボート(全長7m・45万円)が必要です。
 日本の教会、そしてEHC日本の祈りのメンバーの皆様、ベトナムの宣教のためにお祈りください。また以前のように、必要のためにEHC日本を通して献金をお願いいたします。

 EHC日本は、EHCモンゴル、EHCベトナムの宣教の働きのための献金の窓口になっています。ご支援くださる方は、EHC日本の口座へ「モンゴルのため」「ベトナムのため」とご指定いただきご送金ください。また、バーサンドゥオーリ総主事(モンゴル)、ジョセフ総主事(ベトナム)からレポートが届きましたら、この「種まき」誌上で報告します。

(EHCアジアカンファレンスレポートより)