2020年4月号
使徒の働き(2)、出エジプト記(1)
5.歴史性
本書の著者ルカは彼の福音書にも見られるように、新約聖書の他の著者たちと比較して、歴史的な面に対する関心度が高い。たとえばイエスの誕生は皇帝アウグストゥスが住民登録をせよという勅令を出した年で(ルカ2:1)、その時シリアの総督はキリニウスだった(同2節)とか、バプテスマのヨハネがヨルダン川のほとりで宣教活動を行ったのは皇帝ティベリウスの治世の第15年であり、ポンティオ・ピラトがユダヤの総督、ヘロデ・アンティパスがガリラヤの領主、ピリポがイトラヤとトラコニテ地方の領主、リサニアがアビレネの領主だった頃(同3:1)と述べている。このようにルカは聖書以外の一般的歴史にも関心を注ぎ、聖書の出来事を、世界史の年代と関連させて述べている。
(本文より)
聖書通読
使徒、出エジプト
1~3日、 6~10日、13〜17日
20〜24日、27〜30日
聖書の学び&メッセージ
十字架と復活、祈り
4〜5日、11~12日
18~19日、 25~26日
●聖書日課執筆者(4月号〜7月号)
大塚 史明(日本同盟基督教団 盛岡みなみ教会牧師)
宗田 信一(日本同盟基督教団総主事)
橋本 昭夫(神戸ルーテル神学校教授)
田村 将(日本同盟基督教団 朝霞聖書教会牧師)
横田 真理恵(日本福音自由教会協議会 東大宮福音自由教会副牧師)
川井 高雄(日本バプテスト連盟 松本蟻ヶ崎キリスト教会牧師)
中台 孝雄(日本長老教会 希望キリスト教会牧師)