特集
“無関心”でも “論破”でもなく、聖書的な“議論”をしませんか?
インターネットの普及で、人はいつでも誰でも自由に意見を発信できるようになった。しかし、どこでも健全な議論が行われているわけではない。話し合いによってよりよい結果を導き出そうというよりも、相手を理論で打ち負かし、黙らせたほうが勝ちというような勝敗が目的になっているケースも目立つ。それでは、この世の“分断”は解消できず、むしろ増えていくばかりだろう。そもそも日本人は、元来ディベートが苦手な民族と言われてきたが、今はそれぞれが意見の違いを乗り越え、協力しなければ社会が成り立たない時代。健全な議論について、聖書から考えてみたい。
旬人彩人
まだ見ぬ新しいデザインを神と共に
サイクルアーティスト・プロダクトデザイナー 谷 信雪(たに・のぶゆき)さん
海風さわやかな湘南の街、神奈川県茅ヶ崎市。ここに他ではあまり見ないオーダーメイドのシティサイクルを製作・販売する店、「茅ヶ崎サイクルボーイ」がある。個性的な表情で存在感を放ち、どこか懐かしさもまとうデザインに引かれ、唯一無二の一台を求めて訪れる人は後を絶たない。店主の谷信雪さんは家業を継いで自転車ビジネスに携わるようになった。これまでの道のりはうよ曲折、ジェットコースターに揺さぶられるような半生だった。
あしあと
神から頂いた恵みと仕事 異文化交流と福音継承のために
翻訳家 常盤台バプテスト教会会員 宮林 千恵子
終戦五年前に生まれ、戦後の復興期に育った。異文化への強い憧れをもち、〝キリスト教〟は常にそばにあったものの、自分の信仰とすることはなかった。就職、結婚、長男の嫁としての務め、その先に子どもを通して導かれた憩いの場。そして与えられた自らの使命。