2021年06月号
“孤独”の恵み“交わり”の恵み
コロナ禍、人との関わりが減り、孤独を感じている人も多いのではないか。聖書には「人がひとりでいるのは良くない」(創世2・18)とある。これは、長年結婚を勧める教えとして、語られてきたが、本当にそれだけの教えだろうか。確かに人は一人では生きていけない存在で、豊かな“交わり”は生きるうえ不可欠だろう。一方で、たとえ家族がいようとも人は結局は“ひとり”であることも事実だ。しかし、社会の中で孤独を感じるときにこそ、神に呼ばれているのかもしれない。
神によるつながりが力に
有限会社トップ・スペース
「はこぶね便」取締役社長
加藤信さん
「クリスチャンのつながりは力になる!」をスローガンに、キリスト教専門の広告事業、クリスチャンクリエイターによる商品販売、ウェブ事業と、多岐にわたる働きを行う有限会社トップ・スペース「はこぶね便」。創業者である上原雄平さんが二〇二〇年三月に天に召され、昨年七月に新しく社長を迎えた。それまでの生き方とは異なる、少々スリリングな毎日を送る新社長の加藤信さんに事業に携わるまでの思い、そして今の思いを聞いた。
伝え続けた若い日に知ってほしいこと
同盟福音基督教会協力牧師
鴨下 彌
空襲が度々あるような戦争の最中に生まれた少年。そんな中でも母が読んでくれた童話をきっかけに本好きとなった。やがて本と宣教師の熱意を通して信仰を与えられた青年は、若い方々への宣教へと導かれていった。
- 22心の窓を開いて堀 肇
- 23方言聖句 広島篇堀川 寛
- 24今日も新しい私に袖を通す 豊田かな
- 26ぼくを忘れていくきみと吉田晋悟
- 28聖書再発見大坂太郎
- 30焚き火相談室大頭眞一・稲垣久和
- 33かたわらに、君がかめおかあきこ
- 38英国からの紅茶便り 山形優子フットマン
- 40聖書とほほ人物伝 永田信昭&しろつあすか
- 42もっと! 喫茶ホーリー かめおかあきこ
- 46明日への深呼吸 フォト散歩編 関根一夫
- 47この町この教会JEC 堺福音教会・岡山チャペル
- 50聖書1/66巻あらまし Ⅰペテロ 宮崎 誉
- 59新刊 ちょっとさわり読み『平凡な日常を切り捨てずに深く大切に生きること』
- 60ヨハネの福音書365の黙想と祈り篠原 明
- 64話題の情報塩谷達也CDリリース
- 66文芸 旅人の詩/短歌/俳句
- 70クロスワード
- 72もぎたてぶどう倶楽部 お便り・BOOK
- 76定期購読・本誌の表記のご案内
- 78編集室便り
- 80愛のプリズム伝道
- 01誌上ヒトリコテンホンダマモル
- ホンダマモル:1973年、埼玉県生まれ。画家。原市場聖書教会員。展示会「ヒトリコテン」を開催し作品を発表。デザイナーとしてさまざまなメディアにアートワークを提供。https://www.blackfrogs.net
青空を仰ぎ、一人、深呼吸すると、すがすがしさと力が体に満ちてくる。夕日に向かって走るなら、友達と一緒がいいかも。日没まで遊んだ満足感と、明日への希望を共にできるから。“孤独”と“交わり”、それぞれの恵みには、いつも自然の恵みも寄り添ってくれている。
2021年 7月号 次号予告
特集 「宗教2世」 — 信仰継承に ついて改めて考えてみました
「宗教2世」を題材にした漫画や本、テレビ番組を最近、よく目にする。多くはカルトや異端信仰をもつ親元で育った人の体験・葛藤が中心だが、中にはクリスチャン家庭でもやりがちと思える言動や対応が出てきて、ひやりとする。福音・信仰を伝えたい思いが、押しつけや子どもの自発的な成長を阻害する結果になってはいないか? 健全な信仰継承とは何か、考えたい。