特集
キリストの弟子となり、弟子とすること
キリスト者は皆、伝道の使命が与えられている。その基となるのは、イエスの語った「行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい」(マタイ28・19)という大宣教命令。これを胸に、クリスチャンはさまざまな場所、立場、方法で、創造主である神や十字架による罪の贖い、永遠のいのち、再臨など、聖書の語る福音をまだ知らない人に届けるよう努めている。…と、確かにそれはそれで大事だけれど、聖書の教えを伝えることが、イコール「弟子とする」こと? キリストの弟子となり、弟子とすることについて、改めて確認しよう。
富弘さんが遺したもの
四月二十八日、詩画作家の星野富弘さんが七十八年の地上の生涯を終え、天に召された。大学卒業後、中学校の教諭となり、クラブ活動の指導中に頸髄を損傷。手足の自由を失った。失意の中で知った、自らを愛し、生かす神。神の創造された草花、そして与えられたことばを描き続けた。富弘さんが生涯をかけて大切にしたものとは何だったのだろうか。
サバティカル 人生の「夏休み」いかがでしょうか
「サバティカル」とは、長期間勤務者に与えられる使途に制限のない長期休暇のこと。創造の七日目を安息日とするラテン語、《sabbaticus》に由来したネーミングで、ワーク・ライフ・バランスを重視する欧州の企業や教会で取り入れるところが増えている。近年は日本でも、一部のミッション系大学や外資系企業で採用するところが出てきた。しかし休むことに罪悪感を感じる「真面目な」国民性ゆえか、普及にはまだ程遠い。実際、サバティカルにはどんな効果があるのだろう? 人や企業、教会の営みに、実は必須かもしれないサバティカルについて考えてみよう。
新五千円札 津田梅子の素顔 女子高等教育に尽力した“一粒の麦”梅子からのバトン
今年7月、日本では20年ぶりに新紙幣の発行が開始される。新5千円札の顔となるのは津田梅子。1871年、梅子はなんと6歳で、日本初の女子留学生の1人として岩倉使節団と共に渡米、その後、現・津田塾大学の前身である「女子英学塾」を創設した。明治政府に翻弄されながらも、女子のための学校を設立するという彼女の信念を支えたものは何だったのか。留学先で得た信仰心とともに知られざる内面にスポットを当て、迫る。
キリスト教と「グリーフ(悲嘆)ケア」
「グリーフ」とは深い悲しみのこと。 死別はもとより、離別、失業、転居等々…、 私たちは人生におけるさまざまな喪失をきっかけにグリーフを体験し、 時にそこから抜け出せなくなってしまうことさえある。 隣人や自らのグリーフに気づき、適切なケアをするにはどうすればよいのか。 聖書的にグリーフをどう理解すればよいのか。 共に考えたい。