2025年02月号
手渡しの福音 文書伝道の灯を消さないために
近くの書店にふらっと寄ったら、思わぬ出合いがあり、人生を支える本となった―。一昔前なら、このような話をよく聞いたが、めっきり聞かなくなった。今日本では地域書店がどんどん少なくなり、ここ二十年ほどで半数に減ったという。 一方、キリスト教書店はというと、同じく活字離れや不況のあおりを受けているほか、読者の多くをしめるクリスチャン自体が減少していることも影響し、同じく急激に数を減らしている。 ネットで買えるからリアル店は必要ない? ネットにニュースも読み物もあふれているから、もう本はいらない? もう私たちは〝手渡し〟で福音を伝える必要はない? 改めて「文書伝道」の意義を共に考えてみませんか。
コーヒーは天国の香り なりふり構わず 人生の壮大な実験中
兵庫県神崎郡神河町「小森珈琲店」オーナー
小森康三さん 仁美さん
どうやら康三さんは泣き虫だ。滅多なことでは動じることもなさそうに見えるのに、イエス・キリストの話となるとすぐに涙ぐむ。こらえきれずに。「ぼくはイエス様と仲良しやから言わしてもらいますけど(笑)、神やのになんで人になるん ? なんで神が人の身代わりになって死ぬん ? って思うんです。なんとかして魂を救おうとする、なりふり構わない姿に、イエス様の本気の愛を感じるんです」。イエス・キリストと、とてもいい関係にあるみたい。里山に移住して始めたこのカフェでどんな楽しいことが起こっているのか、話を聞いてみた。
さまざまな国・人との出会いの中で 与えられた使命 (後編)
エッセイスト
日本基督教団霊南坂教会会員
木村 恵子
一人での旅の途中で出会ったお兄さん。「これからは二人で人生の旅を」、文字通り、二人で歩んだ五か国にも及ぶ楽しい楽しい人生。
- 22信仰と思考 〜自分らしさとの出会い2〜豊田信行
- 28マンガわたしのための、確かな土台長谷部愛美
- 33おかしなお菓子屋さん乾 幸子
- 38ロンドンの窓辺から〜聖書の息吹と女性たち〜 山形優子フットマン
- 40海の見えるブックカフェより 大竹海二
- 42移住生活スケッチブック 加藤潤子
- 46神を知り自分を知る旅路に 中村佐知
- 48墓めぐり人めぐりウォーキングライターK
- 49クリスチャン生活手引帖編集部
- 50クリスチャンのための言語学教室岩本遠億
- 52聖書1/66巻あらまし エレミヤ南野浩則
- 58365日ディボーション 神様から信仰を始めるために中村 穣
- 66文芸 旅人の詩/短歌/俳句
- 70クロスワード
- 72もぎたてぶどう倶楽部 お便り・BOOK
- 76定期購読・本誌の表記のご案内
- 78編集室便り
- 80愛のプリズム伝道
- 01誌上ヒトリコテンホンダマモル
- ホンダマモル:1973年生まれ。埼玉県出身。2016年から画家として活動を開始。展示会「ヒトリコテン」を開催し、絵画作品を発表。手描きだからこそ生み出せる表現を大切に作品を制作している。
- 「もっと! 喫茶ホーリー」と「移住生活スケッチブック」は交互に連載します。
- 本誌掲載の価格表記は全て税込(10%)です。
語彙を調べる時、ネット検索より辞書を引く方が、記憶に残るとの研究報告があった。答えを得るためにかける労力の差が影響するらしい。「早い」「簡単」の追求だけでは失われる何かがあるということ。福音の「手渡し」にも、ネット通信にはない大事なものがきっと…。
2025年 3月号 次号予告
特集 深堀り! 礼拝の式次第 〜プログラム一つ一つに意味がある〜
クリスチャンたちが毎週当たり前のように進めていく礼拝。しかし、初めての方にとっては?聖書朗読や賛美はわかるとしても、招詞、頌栄、祝祷、使徒信条など、馴染みのないことばがいっぱい。途中で立ったり座ったりの場面も教会によって違ったり…。そして案外、プログラム1つ1つの意味について深く考えたことのないクリスチャンもいたりして…? その意味と礼拝とは何かということを、改めて考えてみたい。