百万人の福音 聖書に学ぶ生き方マガジン

2023年07月号

特集

旧約聖書の「神」、新約聖書の「神」、私たちの「神」

旧約聖書の内容を現代に生きる私たちが読めば、違和感や恐怖を感じる記述が多くある。そのせいか、旧約の神は怖くて新約の神(イエス)は優しい、との印象をもつ人が少なくない。一方、イエスはすでに来られ、今は新約の時代だから、旧約の古い教えは破棄されたもの、参考程度に読めばいい、と考える人もいると聞く。本当にそうだろうか? 聖書には神が「唯一」の存在と書かれてあり、イエスも旧約聖書を引用した。新・旧約、双方の記述から、聖書に現された神の姿に迫りたい。

旬人彩人

「新生」の喜びを力に古民家に新たないのちを

建築家、株式会社 降幡建築設計事務所 代表取締役会長、山共建設株式会社 会長
降幡 廣信さん

環境問題や文化の多様性の保護が世界的な課題となった現在、日本でも古い家屋やビルを再生し活用する動きが活発化している。しかし今から四十年も前、まだ再生建築の概念が社会に認知されていなかった頃、すでに古民家の再生に着手していた人がいた。信州・安曇野で建築・設計会社を営み、「古民家の父」と慕われる降幡廣信さん、その人。古民家を愛してやまない氏に、その魅力と仕事への思いを聞いた。

あしあと

カナンの園への道程(前編)

社会福祉法人「カナンの園」理事長
齊藤 芳弘

終戦直後に生を受け、横浜の焼け野原に父が再建したバラックで幼少時代を過ごした。誰もが生きるために必死な時代、社会の矛盾と対峙したいという思いが芽生える。やがて教会に通うようになった青年は、さばきからの赦しを求めて受洗。奉仕活動で、ある地域へと導かれていく。

連載
  • 22 「神のかたち」で生きる霊性入門池田モース優美
  • 24ぼくを忘れていくきみと吉田晋悟
  • 26聖書再発見大坂太郎
  • 28新連載 神様、これってどうなんですか?みなみななみ&結城絵美子
  • 32方言聖句 石川篇中西 明
  • 33かたわらに、君が乾 幸子
  • 38信じること、生きること 朝岡 勝
  • 40聖書人物伝 鈴木 光&しろつあすか
  • 42もっと! 喫茶ホーリー かめおかあきこ
  • 46女性の秋を生きる二人の往復書簡大嶋裕香
  • 47この町この教会日本イエス 堺栄光教会
  • 50聖書1/66巻あらまし 申命 小山田格
  • 60詩篇365の黙想と祈り篠原 明
  • 64新刊 ちょっとさわり読み
  • 『聖霊を知る喜び』『近代日本のクリスチャン経営者たち』
  • 66文芸 旅人の詩/短歌/俳句
  • 70クロスワード                   
  • 72もぎたてぶどう倶楽部  お便り・BOOK
  • 76定期購読・本誌の表記のご案内
  • 78編集室便り
  • 80愛のプリズム伝道
  • 1誌上ヒトリコテンホンダマモル
  • ホンダマモル:1973年、埼玉県生まれ。画家。原市場聖書教会員。展示会「ヒトリコテン」を開催し作品を発表。デザイナーとしてさまざまなメディアにアートワークを提供。https://www.blackfrogs.net
  • 「もっと! 喫茶ホーリー」と「移住生活スケッチブック」は交互に連載します。
  • 本誌掲載の価格表記は全て税込(10%)です。

旧約聖書には、洪水でノアと選ばれた動物以外、皆、滅ぼされたと記されている。新約聖書は、神が99匹の羊を置いて、迷いでた1匹を探しに行かれるお方と語る。いずれも、自分をどちら側に置くかで、神のイメージが変わるような…。さて、あなたの立ち位置は?

2023年 8月号 次号予告

特集 争いを引き起こすのは誰か ー戦争に私の罪を見るー

今、同じ地球上で起きている戦争。日本もかつて自ら戦争へと突き進んだ過去があるが、あれは誰が引き起こしたのだろう。国の為政者? 軍の権力者? 確かにそうとも言える。でも、本当にそれだけ? 一兵隊には、一市民には、「私」には、何の責任もないと言い切れるだろうか? 世界情勢が緊迫度を増す中、日本政府も“防衛”のための軍備増強を始めた。今こそ、自らを省み、現状を正しく把握し、真に「平和を造る者となるためにできること」を考えたい