2023年08月号
争いを引き起こすのは誰か「戦争」に私の罪を見る
日本もかつて自ら戦争への道を突き進み、そして多くの命が失われた。国が、民族が、国の最高権力者が、「誰か」が、その争いを引き起こした。ある一面ではその通りであり、為政者は大きな責任があるだろう。しかし、本当にそれだけだろうか。一兵隊には、一市民には、「私」には、何の責任も罪もないのだろうか。ウクライナ危機による世界情勢の変化、隣国アジアで繰り返される軍事訓練などを受け、日本政府も〝防衛〟のための軍備増強を始めた。今こそ、自らを省み、現状を正しく把握し、私たちが真に「平和を造る者となるためにできること」を考えようではないか。
カナンの園への道程(後編)
社会福祉法人「カナンの園」理事長
齊藤 芳弘
奥中山。戦後の食料確保のために開拓された地だったが、所有者の召天により農業の継続は困難になった。「福祉のために、神にささげたい」と願われた土地は、神の「雲の柱」の導きによって、やがて若者たちに志が与えられ、道が備えられていった。
- 22 「神のかたち」で生きる霊性入門池田モース優美
- 24ぼくを忘れていくきみと吉田晋悟
- 26聖書再発見大坂太郎
- 28神様、これってどうなんですか?みなみななみ&結城絵美子
- 32方言聖句 石川篇中西 明
- 33かたわらに、君が川口竜太郎
- 34話題の情報hi-b.a.新キャンプ場建設
- 35女性の秋を生きる二人の往復書簡豊田かな
- 36信じること、生きること 朝岡 勝
- 39新刊 ちょっとさわり読み『今日も新しい私に袖を通す』
- 40聖書人物伝 鈴木 光&しろつあすか
- 42移住生活スケッチブック 加藤潤子
- 47この町この教会日本同盟 京都めぐみ教会
- 50聖書1/66巻あらまし ヨシュア 田村 将
- 60詩篇365の黙想と祈り篠原 明
- 65ブルーリボン・レポート
- 66文芸 旅人の詩/短歌/俳句
- 70クロスワード
- 72もぎたてぶどう倶楽部 お便り・BOOK
- 76定期購読・本誌の表記のご案内
- 78編集室便り
- 80愛のプリズム伝道
- 01誌上ヒトリコテンホンダマモル
- ホンダマモル:1973年、埼玉県生まれ。画家。原市場聖書教会員。展示会「ヒトリコテン」を開催し作品を発表。デザイナーとしてさまざまなメディアにアートワークを提供。https://www.blackfrogs.net
- 「もっと! 喫茶ホーリー」と「移住生活スケッチブック」は交互に連載します。
- 本誌掲載の価格表記は全て税込(10%)です。
荒廃した戦地の画像などを見ると、反射的に「○○が、ひどいことを!」と思う。確かに直接、手を下したのはある特定の人だろう。しかし、「人類の罪」という括りで見れば、そこには私も含まれてしまう。平和への回復は、私の、一人一人の、悔い改めから始まる。
2023年 9月号 次号予告
特集 老いの恵み
超高齢化社会を迎え、日本人の平均寿命は女性が80代後半、男性が80代前半と、昭和初期に比べ約2倍に延びた。最近では人生100年とも言われるようになり、全体的に「老後」が長くなっているのは確か。しかし、元気な高齢者は確かにいるものの、やはり身体的な衰えや退職、伴侶との別離などから、喪失感・孤独を味わっている高齢者も少なくない。そんな中、聖書は「白髪は栄えの冠」と語る。負の側面に向き合いつつ、なおそこにある神からの祝福、恵みについて考えたい。