2023年12月号
待ち望み、喜ぶ クリスマス
クリスマス。 街にイルミネーションがともり、どこからともなく クリスマスソングが聴こえてくる。 一般的には家族や恋人、友人たちと楽しく過ごす日。 教会に集うクリスチャンにとっては、 集会が多く催される「一年で最も忙しい季節」かもしれない。 ただ漠然と過ごすのでもなく、 ただ行事をこなすことに追われるのでもなく、 今年こそ、クリスマスをゆっくりと味わい、 待ち望みつつ、 主のご降誕を喜びませんか。
「あなたは私を描きなさい」 聖書の世界を描き続ける
画家
井上直さん
「絵を描く目的は伝道」と、言い切る油彩画家の井上直さんは、明治時代に伝道者として生きた曽祖父の血を引く五代目のクリスチャンだ。息するように自然にキリスト教の中で育ち「祈りや信仰の証しを、文字ではなく絵画で表現するのが、自分の表現方法」だと、絵筆を握る。二〇〇九年に初の個展を開いて以来、ほぼ一貫して聖書を題材に描いてきた。十字架のキリスト、祈る人の姿、どれも見る人と響き合うような作品群だ。描き続けたいテーマはキリストの受難。その先にある救いと希望を伝えたい。
自分の常識は、非常識。自分の見方が違っていたことに気づかされた
日本基督教団日野原記念上尾栄光教会牧師
長橋 和彦
両親は無宗教。学校の教師からは「キリスト教は浅く、奥がない」と聞き、そう信じていた。しかし、初めて行った教会で自分をも命がけで愛してくれるという神と出会う。大手企業で働き、妻との突然の別れも経験。そして今、不思議な導きで牧師として立つ。
- 22最終回 「神のかたち」で生きる霊性入門池田モース優美
- 24最終回ぼくを忘れていくきみと吉田晋悟
- 26最終回聖書再発見大坂太郎
- 28神様、これってどうなんですか?みなみななみ&結城絵美子
- 32最終回 石川篇中西 明
- 33最終回かたわらに、君がSamuell Soung
- 38最終回信じること、生きること 朝岡 勝
- 40最終回聖書人物伝 鈴木 光&しろつあすか
- 42移住生活スケッチブック 加藤潤子
- 46最終回 女性の秋を生きる二人の往復書簡豊田かな
- 47この町この教会日本同盟 グレイスハウス教会
- 50聖書1/66巻あらまし Ⅱサムエル 佐藤 潤
- 58最終回詩篇365の黙想と祈り篠原 明
- 66文芸 旅人の詩/短歌/俳句
- 70クロスワード
- 72もぎたてぶどう倶楽部 お便り・BOOK
- 76定期購読・本誌の表記のご案内
- 78編集室便り
- 80愛のプリズム伝道
- 01誌上ヒトリコテンホンダマモル
- ホンダマモル:1973年、埼玉県生まれ。画家。原市場聖書教会員。展示会「ヒトリコテン」を開催し作品を発表。デザイナーとしてさまざまなメディアにアートワークを提供。https://www.blackfrogs.net
- 「もっと! 喫茶ホーリー」と「移住生活スケッチブック」は交互に連載します。
- 本誌掲載の価格表記は全て税込(10%)です。
クリスマスを迎える町。人影はないが、木々や野山から、主のご降誕を待ち望むワクワク感が漂っている。被造物は皆、神の子どもたちの現れを切実な思いで待ち望んでいるのだから当然といえば当然か。今年のクリスマスは自然の歓喜の声にも耳を澄ましてみよう。
2024年 1月号 次号予告
特集 時間の使い方 「タイパ」重視で手に入れたいものは何ですか?
「タイパ」とはタイムパフォーマンス(時間対効果)の略。現代は生活のあらゆる面でタイパよく生きることが重視される。もちろん効率化は大事。でも、全てにおいて最優先されるべきこと? 聖書に目を転じれば、違う価値観も見えてくる。祈りや交わり、見返りの期待できない善行など、一見、生産性がないかに見えることを大切にし、そこに神の愛や恵みの現れを見る。年の初め、この1年をどう使うか、共に考えてみませんか。