百万人の福音 聖書に学ぶ生き方マガジン

2019年11月号

特集

空の星を、見よ

 東日本大震災が起きた時、大停電のために満点の星が夜空に輝き、多くの人が目を奪われたという。その証言を集めたNHKの番組が放映され、全国のプラネタリウムでも、その時の星空を再現したプラネタリウム番組が投影された。不安と喪失の闇の中でも、人の目を上げさせずにはおかない星々。それを創造したのは神だと聖書は語り、創世記から黙示録に至るまで、神の栄光を表すもの、希望への道しるべとされている。いつも当たり前のように空にある星に、その背後にある存在の不思議な力に、迫ってみたい。

星の魅力と信仰 中山信児〔4〕、創世記から黙示録まで、聖書には星がいっぱい〔10〕、星に希望を見た人たち〔14〕、星の見える宿〔18〕、星空に神を感じる 小倉 泉〔20〕

旬人彩人

童話作家 岩佐めぐみ

十五年越しで出版の童話 ドイツ児童文学賞を受賞 たいくつなキリンが、「地平線の向こうで最初に会った動物に渡してほしい」と、配達人に手紙を託す。受け取ったのはペンギンで、二人は手紙のやりとりを通し、まだ見ぬ相手の姿を想像するフカ。このユニークな童話『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』が二〇一八年、「高い文学性をもつ」としてドイツ唯一の国営文学賞「ドイツ児童文学賞」を受賞した。作者である岩佐めぐみさんは、二〇〇一年に日本で同書を出版(絵・高たかばたけ畠純、偕成社)。十七年を経ての快挙に、「神様のなさることは想像を超えている」と話す。

あしあと

カンバーランド長老成瀬教会オルガニスト 湯浅昭子

「これでしか大学に行く方法はない」。 消去法的手段だったオルガンの道が、振り返ってみると最高の選択に—。生まれる前から神の恵みがあり、信仰の迷い、進路の迷いにもすべて神の答えが与えられていた。

連載
  • 29この町この教会JBBF ハレルヤバプテスト教会
  • 32方言聖句 津軽篇鎌田 新
  • 33 雨の日も晴れの日も 内田道代・芳賀真理子
  • 36人生ー人として生まれ、人として生きる柏木哲夫
  • 42マンガ そろもんの花 青山むぎ
  • 49今は幸せ、保護犬メイちゃん 横山早紀子
  • 54話題の情報三浦綾子召天20周年記念集会、聴くドラマ聖書
  • 55土と聖書で“生き直し” 木崎智之
  • 56ルカが語る福音の物語 山﨑ランサム和彦
  • 58話題の情報戸塚 星野富弘花の詩画展
  • 59バオバブの大地から 清水担・いずみ
  • 66文芸 旅人の詩/短歌/俳句
  • 70クロスワード
  • 72もぎたてぶどう倶楽部  お便り・BOOK
  • 75風音雨間(ぷねうま)編集部
  • 76今月のみことば一句 銘形秀則
  • 78編集室便り
  • 80愛のプリズム伝道
  • 01誌上ヒトリコテンホンダマモル
  • ホンダマモル:1973年、埼玉県生まれ。画家。原市場聖書教会員。展示会「ヒトリコテン」を開催し作品を発表。デザイナーとしてさまざまなメディアにアートワークを提供。https://www.blackfrogs.net

今月の表紙

 都会に住んでいると、「満天の星空」に憧れる。ただ、都会の空に星がないわけではなく、街の灯が明るすぎて見えないだけ。もしかて、神の恵みに似ている? 恵みは確かにそこにある。でも、人間界のさまざまな物事に目を奪われ、目がくらみ、見えにくくなってるだけ。