百万人の福音 聖書に学ぶ生き方マガジン

特集

2025年04月号

十字架とエクソダス(出エジプト) 〜解放された私たち〜

 「エクソダス」、つまり旧約聖書の出エジプトは、奴隷状態のユダヤ人が、モーセに率いられてエジプトを脱出するという大スペクタクルストーリー。聖書を読まない人にもよく知られている。一方「イースター」も、近年、日本での認知度は上がったが、その本当の意味を知る人はどれだけいるだろうか? キリストの「復活」という奇跡、そこに至るまでの十字架による死の意味、そして、「エクソダス」との関係を…。二千年前、キリストは人として地上に来られ、世界の片隅で十字架にかかり死なれた。しかしこの死こそ、人類全体を救済する、史上最大の「脱出劇」だったのだ。

2025年03月号

深掘り! 礼拝の式次第 プログラム一つ一つに意味がある

毎日曜、クリスチャンがプログラムに沿って当たり前のように進めていく礼拝。しかし、初めての方にとっては、聖書朗読や賛美はともかく、招詞、頌栄、祝祷、使徒信条など、馴染みのないことばがいっぱいで戸惑うかも…。そして案外、プログラム一つ一つの項目について深く考えたことのないクリスチャンもいたりして…? プログラムの意味、そもそも礼拝とは何かということについて、改めて考えてみたい。

2025年02月号

手渡しの福音 文書伝道の灯を消さないために

 近くの書店にふらっと寄ったら、思わぬ出合いがあり、人生を支える本となった―。一昔前なら、このような話をよく聞いたが、めっきり聞かなくなった。今日本では地域書店がどんどん少なくなり、ここ二十年ほどで半数に減ったという。
 一方、キリスト教書店はというと、同じく活字離れや不況のあおりを受けているほか、読者の多くをしめるクリスチャン自体が減少していることも影響し、同じく急激に数を減らしている。
 ネットで買えるからリアル店は必要ない? ネットにニュースも読み物もあふれているから、もう本はいらない? もう私たちは〝手渡し〟で福音を伝える必要はない? 
 改めて「文書伝道」の意義を共に考えてみませんか。

【お詫びと訂正】
 百万人の福音2月号で、特集に掲載した「実情調査:キリスト教書店2024」(5 頁)の記事において、各都道府県の書店数に誤りがありました。新たに集計したデータに基づいて、訂正版を掲載いたします。



 文書伝道を共に担ってくださっている書店の働きをご紹介し、励まし合うことができれば、という思いで取り組んだ企画でしたが、調査が足りず、非掲載となり、心を痛められた書店の皆様に深くお詫び申し上げます。
 今回のデータは2002 年と2024 年の比較のため、それぞれの時代の同じ元資料を基本としました。それゆえ、この資料に算入されていない書店が漏れてしまいました。
 書店で働いておられる方々、そして書店を愛しておられる方々を傷つけてしまうこととなり、編集部一同、猛省しております。同様の事象が起こることのないよう、より一層気を引き締めて、主と教会に仕えてまいります。
 今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2025年01月号

「賜物」再考、「賜物」サイコー!

教会でよく耳にする「賜物」ということば。「音楽の賜物」「教える賜物」というように、その人の才能や能力を指して使われることが多いように見受ける。そして時には「賜物を生かしなさい」と強いられたり、「自分に賜物はない」と劣等感を感じたり…。しかしその「賜物」理解、本当にそれで十分?聖書は他にも「賜物」についていろいろと語っているような…。新年にあたり、目標を立てている人もいるだろう。その前にちょっと立ち止まり、神の「賜物」とは何か再確認してみませんか? そして今年遣わされる場にそれを携え、自分らしく生きるためのヒントにしよう。 それぞれ罪を赦していただくために、 悔い改めて、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。 そうすれば、賜物として聖霊を受けます。 (使徒2:38) 罪の報酬は死です。 しかし神の賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。 (ローマ6:23) …御霊は、みこころのままに、一人ひとりそれぞれに 賜物を分け与えてくださるのです。 (Ⅰコリント12:11) それぞれが賜物を受けているのですから、 神の様々な恵みの良い管理者として、その賜物を用いて 互いに仕え合いなさい。 (Ⅰペテロ4:10)

2024年12月号

キリストの系図が示す神の愛 祝福のきずなに「私」をつなぐクリスマス

 新約聖書はキリストの系図から始まる。目を見張るような奇跡でもなく、山上の垂訓でもなく、なぜ淡々と名が連なる系図が冒頭に紹介されるのか。  実はこれこそが、神のもたらした「福音」の縮図だからだ。  それは堕罪した人間のいのちを、ただ救おうというだけではない。血縁をも凌駕する強いきずなで「神の民」を結ぼうとする、深遠な神のご計画が映し出されている。アブラハムから始まり、イエス誕生に至る系図をひもとき、クリスマスに込められた大きな希望と喜びを、確認しよう!