百万人の福音 聖書に学ぶ生き方マガジン

特集

2023年12月号

待ち望み、喜ぶ クリスマス

クリスマス。 街にイルミネーションがともり、どこからともなく クリスマスソングが聴こえてくる。 一般的には家族や恋人、友人たちと楽しく過ごす日。 教会に集うクリスチャンにとっては、 集会が多く催される「一年で最も忙しい季節」かもしれない。 ただ漠然と過ごすのでもなく、 ただ行事をこなすことに追われるのでもなく、 今年こそ、クリスマスをゆっくりと味わい、 待ち望みつつ、 主のご降誕を喜びませんか。

2023年11月号

現代の「偶像」礼拝 ーあなたが神より上としているものはありませんか

「あなたには、わたし以外に、ほかの神があってはならない」 十戒に示されたこのことばを聞いて、多くのクリスチャンは、「その通り。自分は創造主である神以外を神とはしていない」と思うかもしれない。しかし、本当にそうだろうか。たとえばお金、地位や名誉、芸能人や牧師、仕事、時に自分自身を、無意識のうちに神より上とし、優先してしまっていることは? もちろん、お金や仕事は生活に必要不可欠なもので、誰かを夢中で応援するのも悪いことではない。ではいったい、どこからが、神が喜ばれない「偶像」となりえるのだろう? 改めて聖書に聞いてみよう。

2023年10月号

「考えない」ことの危うさを考える AI時代に生きるキリスト者

 Chat GPTが生成した説教をCGの牧師が語る。今年六月にドイツの教会で行われたこの実験的な「礼拝」には、世界中の注目が集まった。教会の中にもAI(生成系人工知能)が入り込みつつあるのだろうか。今や人間の生活のためにAI技術は無くてはならぬものになっている。膨大なデータから導き出される「答え」は、合理的で、ある意味正しいのかもしれない。しかし、人が考えること自体を放棄してしまってよいのだろうか。神は創造の初めより私たちに選ぶ自由、考える自由を与えてくださった。自分の考えをAIに委ねず、神に聞き、おおいに考え、神のみこころを選び取る者になろうではないか。

2023年09月号

老いの恵み

超高齢化社会。日本人の平均寿命は伸び、女性は八十代後半、男性は前半。昭和初期の平均寿命と比べれば約二倍。最近では人生百年と言われ、「老後」が長くなったとも言える。元気な高齢者も多いが、やはり身体的な衰えを感じ、退職や、家族の死を経験するなど、孤独を味わっている高齢者もいることだろう。そんな中で、聖書は「白髪は栄えの冠」と語る。負の側面に向き合いつつ、なおそこにある神からの祝福、恵みについて考える。

2023年08月号

争いを引き起こすのは誰か「戦争」に私の罪を見る

日本もかつて自ら戦争への道を突き進み、そして多くの命が失われた。国が、民族が、国の最高権力者が、「誰か」が、その争いを引き起こした。ある一面ではその通りであり、為政者は大きな責任があるだろう。しかし、本当にそれだけだろうか。一兵隊には、一市民には、「私」には、何の責任も罪もないのだろうか。ウクライナ危機による世界情勢の変化、隣国アジアで繰り返される軍事訓練などを受け、日本政府も〝防衛〟のための軍備増強を始めた。今こそ、自らを省み、現状を正しく把握し、私たちが真に「平和を造る者となるためにできること」を考えようではないか。