特集
牧師って何をする人?
信仰生活において牧師の与える影響は大きい。しかし信徒の側はその働きをどれだけ理解しているだろうか。平日は何をしてる? 休みはある? 信仰のレベルが高いから人の祈りや助けは不要? そんな無理解は時に牧師への過度な期待や依存、牧師の鬱などを引き起こしかねない。近年、問題になっている牧師不足も、実は牧師職の魅力が十分伝わってないことに要因の一つがあるのかも…? リアルな「牧師」の実態に迫りつつ、聖書的に見たその本来の役割と、神様に喜ばれる共同体としてのあり方を考えてみよう。
時間の使い方 「タイパ」重視で手に入れたいものは何ですか?
「タイパ」とはタイムパフォーマンス(時間対効果)の略。もともとはビジネスの世界で使われていたが、最近は生活のあらゆるシーンで耳にするようになった。勉強や遊び、友人関係などにおいても、いかに無駄なく、短時間で最大の益を得るか、いかにタイパよく生きるかがどこででも重視される。もちろん、ある面で効率化は必要だ。しかし、全てにおいて最優先されるべきことだろうか? 聖書に目を転じれば違う価値観も見えてくる。静まって主の声に聞く時間や、祈り、交わり、見返りを求めない善行など…。一見、生産性がないかに見えても、そこに神の愛や恵みがあると信じ、主の促しに生きることを励ましている。年の初め、この一年をどう使うか、共に考えてみませんか。 ※費用対効果を意味する「コストパフォーマンス」の「コスト」を「タイム」に置き換えた造語で、和製英語
待ち望み、喜ぶ クリスマス
クリスマス。 街にイルミネーションがともり、どこからともなく クリスマスソングが聴こえてくる。 一般的には家族や恋人、友人たちと楽しく過ごす日。 教会に集うクリスチャンにとっては、 集会が多く催される「一年で最も忙しい季節」かもしれない。 ただ漠然と過ごすのでもなく、 ただ行事をこなすことに追われるのでもなく、 今年こそ、クリスマスをゆっくりと味わい、 待ち望みつつ、 主のご降誕を喜びませんか。
現代の「偶像」礼拝 ーあなたが神より上としているものはありませんか
「あなたには、わたし以外に、ほかの神があってはならない」 十戒に示されたこのことばを聞いて、多くのクリスチャンは、「その通り。自分は創造主である神以外を神とはしていない」と思うかもしれない。しかし、本当にそうだろうか。たとえばお金、地位や名誉、芸能人や牧師、仕事、時に自分自身を、無意識のうちに神より上とし、優先してしまっていることは? もちろん、お金や仕事は生活に必要不可欠なもので、誰かを夢中で応援するのも悪いことではない。ではいったい、どこからが、神が喜ばれない「偶像」となりえるのだろう? 改めて聖書に聞いてみよう。
「考えない」ことの危うさを考える AI時代に生きるキリスト者
Chat GPTが生成した説教をCGの牧師が語る。今年六月にドイツの教会で行われたこの実験的な「礼拝」には、世界中の注目が集まった。教会の中にもAI(生成系人工知能)が入り込みつつあるのだろうか。今や人間の生活のためにAI技術は無くてはならぬものになっている。膨大なデータから導き出される「答え」は、合理的で、ある意味正しいのかもしれない。しかし、人が考えること自体を放棄してしまってよいのだろうか。神は創造の初めより私たちに選ぶ自由、考える自由を与えてくださった。自分の考えをAIに委ねず、神に聞き、おおいに考え、神のみこころを選び取る者になろうではないか。