百万人の福音 聖書に学ぶ生き方マガジン

2020年10月号

特集

差別とキリスト教  0十字架を避ける生き方、十字架を背負う生き方0

 今年5月、アメリカで警察官よる黒人暴行死事件が起きた。それをきっかけに始まった人種差別への抗議活動は全米に広がり、世界へと波及。かつてない規模での展開は今も続いている。キング牧師が人種平等と差別の終焉を呼びかけた名演説、「I have a dreem」(私には夢がある)から既に50年以上が経過したが、アメリカにおける人種差別はなぜなくならないのか? 日本人にとって、果たしてこれは対岸の火事なのか? 差別を生み出す心理と、日本にもある差別の実情に迫り、差別を正当化しないキリスト者としての在り方を考える。

黒人暴行死事件現地レポート 佐藤岩雄〔3〕、神の像をゆがめている時藤本 満〔6〕、世界の差別・日本の差別〔10〕、差別と生きた人たち〔12〕、日本の差別の現場から 柚之原寛史〔16〕、神の息を感じながら生きる金迅野〔18〕

旬人彩人

ITクリスチャンネットワーク「CALM」代表 中村恵久

賜物が生かされ、仕え合うIT 「IT化」というと、効率性を求め、古き良きものが失われるように思える。「変わらないもの」と「変わったほうがいいもの」、この二つの違いをよく吟味しつつ、神から与えられた賜物を生かしあう世界を立て上げていきたいと願いITネットワーク団体を立ち上げた若き実業家、中村恵久さんに話しを聞いた。

あしあと

講演家 作家・三浦綾子初代秘書 宮嶋裕子

貧しさゆえ、つらく悲しく、「死にたい」と口にした中学時代。中国から、乳飲み子を抱え、必死の思いで引き揚げてきた母はそのことばで教会への道を開いてくれた。時を経て、クリスチャン作家三浦綾子さん、夫の光世さんに秘書として仕えた。病を経験し、人生を振り返り、気づかされた、無駄のない神の備えの日々。

連載
  • 22焚き火相談室大頭眞一
  • 25方言聖句 土佐篇柿谷 悟
  • 26ルカが語る福音の物語 山﨑ランサム和彦
  • 34マンガ そろもんの花 青山むぎ
  • 41今は幸せ、保護犬メイちゃん 横山早紀子
  • 46ブラジリアの空の下で 浜田献・陽子
  • 47マンガ 教えて! 基礎神学 金柱赫
  • 50幸せを数える整理術 井田典子
  • 56私の一冊ー名著に見る信仰阿部伊作
  • 58文芸 旅人の詩/短歌/俳句
  • 62クロスワード
  • 64もぎたてぶどう倶楽部  お便り・BOOK
  • 68今月のみことば一句 銘形秀則
  • 70編集後記
  • 72愛のプリズム伝道
  • 01誌上ヒトリコテンホンダマモル
  • ホンダマモル:1973年、埼玉県生まれ。画家。原市場聖書教会員。展示会「ヒトリコテン」を開催し作品を発表。デザイナーとしてさまざまなメディアにアートワークを提供。https://www.blackfrogs.net

今月の表紙

 写真は黒人差別に対する抗議デモ。プラカードにある「BLACK LIVES MATTER」の意味は「黒人の命も大切だ」。このことばは2012年、フロリダ州で起きた、自衛団員によるアフリカ系アメリカ人少年の射殺事件をきっかけに生まれた。今は世界中で認知されている。