旬人彩人
神と人のため堂々と生き抜く 人を育てる教育を
ケニア宣教師
市橋隆雄さん・さらさん
アフリカ・ケニアの地で市橋隆雄・さら宣教師夫妻が主宰する「コイノニア教育センター」が昨年創立20周年を迎えた。スラムで生まれ、育児放棄や体罰、性の乱れなど、自分自身を愛せない環境で育ち、自己肯定感の低い子どもたち。彼らに教育の場を与え、その親も含めて根気強く神の愛を伝え続けている。
スピリチュアルケアを すべての医療場面で実現したい
淀川キリスト教病院理事長、医師
笹子三津留さん
「がん告知」「インフォームド・コンセント」。今では一般的となったこれらが日本で普及したのは、この三十年ばかりのこと。外科医の笹子三津留さんはこれを推進してきた。その背後には医療者としての良心とともに、身近な家族の病に葛藤してきた経験があった。がん治療において世界的な業績を重ねる一方、人生を見直してきた。二〇二三年七月には、淀川キリスト教病院理事長に就任し、すべてを神にゆだねる思いで新たな一歩を踏み出している。
「あなたは私を描きなさい」 聖書の世界を描き続ける
画家
井上直さん
「絵を描く目的は伝道」と、言い切る油彩画家の井上直さんは、明治時代に伝道者として生きた曽祖父の血を引く五代目のクリスチャンだ。息するように自然にキリスト教の中で育ち「祈りや信仰の証しを、文字ではなく絵画で表現するのが、自分の表現方法」だと、絵筆を握る。二〇〇九年に初の個展を開いて以来、ほぼ一貫して聖書を題材に描いてきた。十字架のキリスト、祈る人の姿、どれも見る人と響き合うような作品群だ。描き続けたいテーマはキリストの受難。その先にある救いと希望を伝えたい。
私の仕事は〝話す〟より主イエスとリスナーに〝聞く〟こと
日本FEBCメイン・パーソナリティ
吉崎恵子さん
キリスト教放送局日本FEBCに一九七〇年に入局し、七四年からはメイン・パーソナリティとして働きに従事。主イエスの御言葉に聞き、リスナーの心に聞く毎日を積み重ね、昨年秋には長年の功績に「キリスト教功労者」の賞が送られた。「日々、リスナーからの手紙で励まされたり教えられたり。五十年以上、ただ神様の憐れみにより、楽しくここまで続けさせていただきました」と話す。
歌う信仰告白
音楽宣教師
内藤容子さん
「歌う信仰告白」。音楽宣教師の内藤容子さんが、作詞作曲し歌う楽曲は、そう呼ばれる。昨年、その第四章「時のしるし」がリリースされた。自らの罪と不信仰を顧みざるを得ないまっすぐな聖書のメッセージ、それをのせた真摯な歌声とそれをさらに引き立てる演奏とが聴く人の胸を貫く。