旬人彩人
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「新生」の喜びを力に古民家に新たないのちを
建築家、株式会社 降幡建築設計事務所 代表取締役会長、山共建設株式会社 会長
降幡 廣信さん
環境問題や文化の多様性の保護が世界的な課題となった現在、日本でも古い家屋やビルを再生し活用する動きが活発化している。しかし今から四十年も前、まだ再生建築の概念が社会に認知されていなかった頃、すでに古民家の再生に着手していた人がいた。信州・安曇野で建築・設計会社を営み、「古民家の父」と慕われる降幡廣信さん、その人。古民家を愛してやまない氏に、その魅力と仕事への思いを聞いた。
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タイ宣教師 額賀潤二さん ・ひとみさん
ともに失敗する人
クムコーヒープロジェクト
「頭も痛い、胃も痛い。目もギラギラして夜は眠れない。一日にこんなにコーヒーを飲んでよいものかと」。今となっては笑い話だが、当時は本当に命がけだったという。タイの小さな村で、少数民族の村人たちがコーヒーづくりを始めた。すべてが初めて。関わった宣教師夫妻と村人たちの七転八起の物語。
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神様と私とあなた、三つ撚りの糸は簡単には切れない
カフェ&セレクトショップ「cafe C&R」オーナー
沢田潤さん、沢田真優さん
「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」
このマタイ一一章二八節をテーマにしたカフェ&セレクトショップ「cafe C&R」が、二月末に大阪府箕面市にオープンした。ハンドドリップで淹れたこだわりのコーヒーを楽しめる、身も心も休まるカフェの誕生だ。
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グレーの世界を知ってから
がんカフェ主宰
髙畠 恵子(たかばたけ・けいこ)
いつも平安で確信に満ちていなくても、不安なときや絶望的な日に、傍らにいてくださる主を感じることができるなら、どんなことにも「折り合いをつけて」生きていける。すい臓がんの告知を受けながら、不確かさを受け入れる生き方の豊かさを見いだした髙畠さんにお話を伺った。
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日々の光と希望の光景を描く
画家・イラストレーター
アーティスト
石居麻耶さん
昨年映画化され話題となった「20歳のソウル」。この原作となった文庫本の装画を担当した石居さん。二〇二〇年、二一年月刊「いのちのことば」の装画も担当し、精緻を極めた美しい風景画が話題を呼んだ。国が難病に指定する「下垂体性成長ホルモン分泌亢進症」と診断されたのは一九年のこと。作品への思い、自らを支える信仰について聞いた。