旬人彩人
グレーの世界を知ってから
がんカフェ主宰
髙畠 恵子(たかばたけ・けいこ)
いつも平安で確信に満ちていなくても、不安なときや絶望的な日に、傍らにいてくださる主を感じることができるなら、どんなことにも「折り合いをつけて」生きていける。すい臓がんの告知を受けながら、不確かさを受け入れる生き方の豊かさを見いだした髙畠さんにお話を伺った。
日々の光と希望の光景を描く
画家・イラストレーター
アーティスト
石居麻耶さん
昨年映画化され話題となった「20歳のソウル」。この原作となった文庫本の装画を担当した石居さん。二〇二〇年、二一年月刊「いのちのことば」の装画も担当し、精緻を極めた美しい風景画が話題を呼んだ。国が難病に指定する「下垂体性成長ホルモン分泌亢進症」と診断されたのは一九年のこと。作品への思い、自らを支える信仰について聞いた。
共に生きるとは、その人と一体になって、その状況に入り込むこと
NPO法人みぎわ理事
松原宏樹さん
障がいをもって生まれた赤ちゃんの特別養子縁組を進める奈良市のNPO法人みぎわの働きが、メディアで紹介されて大きな反響を呼んだ。法人の立ち上げに携わった理事の松原宏樹さんは、自身も二人のダウン症と難病の赤ちゃんの養親となった。病院に置き去りにされた赤ちゃんを見つめながら「お父さんになってあげよう」と決めた。今は共に生きる重さと幸せをかみしめる日々だ。夢は引き取り手のいない障がいのある赤ちゃんのホームを作ること。家の名前は「小さないのちの帰る家」にしたいと考えている。
癒やしの音色で賛美し神の愛を伝えたい
JIREH(ジャイラ)
五年前、大手レコード会社が自治体、公益財団法人などと共同し、世界を目指す新人アーティスト発掘のオーディションを神奈川県横須賀市で開催した。そのファイナリストに名を連ねたのが、当時まだ十四歳だったJIREHさん。優れたテクニックと豊かな表現力は高く評価され、同年、全国から参加者が集うウクレレコンテスト、十五歳以下の部門で最優秀賞を受賞。翌年にも一般の部門で最優秀賞を受賞し、アルバム「JOY! JIREH 〜ALL I NEED」を発表した。出合った時から心を捕らえられたというウクレレの魅力、奏者としての思いを聞いた。
本を書き、訳し、読み聞かせ、貸し出して、 希望の種をまく
児童文学作家・翻訳家
小松原宏子さん
物語には力がある。本を好きな人なら、理屈抜きで知っている事実だ。幼い頃から本に囲まれて育ち、現在、児童文学者、翻訳者、家庭文庫主宰者として活躍する小松原さんに、子どもと本の関係について伺った。