旬人彩人
タイ宣教師 額賀潤二さん ・ひとみさん
ともに失敗する人
クムコーヒープロジェクト
「頭も痛い、胃も痛い。目もギラギラして夜は眠れない。一日にこんなにコーヒーを飲んでよいものかと」。今となっては笑い話だが、当時は本当に命がけだったという。タイの小さな村で、少数民族の村人たちがコーヒーづくりを始めた。すべてが初めて。関わった宣教師夫妻と村人たちの七転八起の物語。
神様と私とあなた、三つ撚りの糸は簡単には切れない
カフェ&セレクトショップ「cafe C&R」オーナー
沢田潤さん、沢田真優さん
「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」
このマタイ一一章二八節をテーマにしたカフェ&セレクトショップ「cafe C&R」が、二月末に大阪府箕面市にオープンした。ハンドドリップで淹れたこだわりのコーヒーを楽しめる、身も心も休まるカフェの誕生だ。
グレーの世界を知ってから
がんカフェ主宰
髙畠 恵子(たかばたけ・けいこ)
いつも平安で確信に満ちていなくても、不安なときや絶望的な日に、傍らにいてくださる主を感じることができるなら、どんなことにも「折り合いをつけて」生きていける。すい臓がんの告知を受けながら、不確かさを受け入れる生き方の豊かさを見いだした髙畠さんにお話を伺った。
日々の光と希望の光景を描く
画家・イラストレーター
アーティスト
石居麻耶さん
昨年映画化され話題となった「20歳のソウル」。この原作となった文庫本の装画を担当した石居さん。二〇二〇年、二一年月刊「いのちのことば」の装画も担当し、精緻を極めた美しい風景画が話題を呼んだ。国が難病に指定する「下垂体性成長ホルモン分泌亢進症」と診断されたのは一九年のこと。作品への思い、自らを支える信仰について聞いた。
共に生きるとは、その人と一体になって、その状況に入り込むこと
NPO法人みぎわ理事
松原宏樹さん
障がいをもって生まれた赤ちゃんの特別養子縁組を進める奈良市のNPO法人みぎわの働きが、メディアで紹介されて大きな反響を呼んだ。法人の立ち上げに携わった理事の松原宏樹さんは、自身も二人のダウン症と難病の赤ちゃんの養親となった。病院に置き去りにされた赤ちゃんを見つめながら「お父さんになってあげよう」と決めた。今は共に生きる重さと幸せをかみしめる日々だ。夢は引き取り手のいない障がいのある赤ちゃんのホームを作ること。家の名前は「小さないのちの帰る家」にしたいと考えている。