百万人の福音 聖書に学ぶ生き方マガジン

バックナンバー

2022年08月号

特集

今 目の前にある戦争 クリスチャンは平和をつくれますか?

三月、ロシアがウクライナに侵攻し、「戦争」が始まった。 連日、途切れることのない報道は、 私たちに平和のもろさ、それを守ることの難しさを突きつけている。 日本も、いつ再び戦争へと踏み出すかわからない恐怖…、 失われていく命に対し、何もできない無力感…、 国の始めた戦争を支持する宗教指導者たちへの苛立ち…。 この現実を前に、 私たちは何をどう考え、 何によって光を見いだしていくことができるだろうか。 今、何が起こっているのかを確認しながら、 真に平和をつくるとはどういうことなのかを共に考えたい。

旬人彩人

自殺の危機を見過ごさない

近年、たて続けに報じられた著名人の自殺は、私たちに大きな衝撃を与えた。著名人だけでなく、このコロナ禍においては特に女性や子どもの自殺が急増し、予防対策が急務となっている。そんな中、学校教育現場で少しずつ導入が広がっている対策の一つが「ランプス(RAMPS)」。北川裕子さんが東京大学大学院で二〇一八年に開発した、子どもの心の不調を可視化して周囲の支援へとつなげるITツールだ。

あしあと

病でも満月のように美しい信仰の人と出会って(前編)

日本キリスト教団鷹取教会会員
ヘンダーソン・メモリアル長老教会・日本語部(通称、パース日本語キリスト教会)に通う
辻 静子

中国に生まれ、敗戦を経験。追われるようにして帰国。貧しさ、病の中でも家族に守られつつ、神を意識せずに生きていた。そんな中、脊髄カリエスに侵され、寝たきりでありながらも、まるで満月のように輝く女性と出会って、衝撃を受けた。

連載
  • 22心の窓を開いて堀 肇
  • 23方言聖句 広島篇堀川 寛
  • 24今日も新しい私に袖を通す 豊田かな
  • 26ぼくを忘れていくきみと吉田晋悟
  • 28聖書再発見大坂太郎
  • 30焚き火相談室大頭眞一・小渕朝子
  • 33明日への深呼吸 フォト散歩編 関根一夫
  • 38英国からの紅茶便り 山形優子フットマン
  • 40聖書とほほ人物伝 永田信昭&しろつあすか
  • 42もっと! 喫茶ホーリー かめおかあきこ
  • 50聖書1/66巻あらまし Ⅱテサロニケ 瀧浦 滋
  • 60ヨハネの福音書365の黙想と祈り篠原 明
  • 65ブルーリボン・レポート
  • 66文芸 旅人の詩/短歌/俳句
  • 70クロスワード                   
  • 72もぎたてぶどう倶楽部  お便り・BOOK
  • 76定期購読・本誌の表記のご案内
  • 78編集室便り
  • 80愛のプリズム伝道
  • 01誌上ヒトリコテンホンダマモル
  • ホンダマモル:1973年、埼玉県生まれ。画家。原市場聖書教会員。展示会「ヒトリコテン」を開催し作品を発表。デザイナーとしてさまざまなメディアにアートワークを提供。https://www.blackfrogs.net

ウクライナの国花はひまわり。戦争の悲惨さを描いた映画「ひまわり」(1970年)のハイライトシーンで、無数の戦死者の墓標として映し出された広大なひまわり畑も、ウクライナで撮影されたという。公開からまだ、半世紀。なのに、再びかの地を戦火が襲うとは…。

2022年 9月号 次号予告

特集 今はわからなくても ネガティブ・ケイパビリティと聖書

コロナ禍、戦争、病…。自分ではどうすることもできない状況に出くわすと、人は不安に陥る。せめて答えや意味さえわかればと、もがき求めても見つからず、余計に落ち込むことも。そんな時は、「今は分からなくても、後で分かるようになります」(ヨハネ13・7)と語られたイエスのことばに耳を傾けたい。人生にはわからないこと、どうにもできないことがある。そのただ中で、神に身をゆだねることを学んでみたい。