百万人の福音 聖書に学ぶ生き方マガジン

バックナンバー

2022年05月号

特集

“無関心”でも “論破”でもなく、聖書的な“議論”をしませんか?

 インターネットの普及で、人はいつでも誰でも自由に意見を発信できるようになった。しかし、どこでも健全な議論が行われているわけではない。話し合いによってよりよい結果を導き出そうというよりも、相手を理論で打ち負かし、黙らせたほうが勝ちというような勝敗が目的になっているケースも目立つ。それでは、この世の“分断”は解消できず、むしろ増えていくばかりだろう。そもそも日本人は、元来ディベートが苦手な民族と言われてきたが、今はそれぞれが意見の違いを乗り越え、協力しなければ社会が成り立たない時代。健全な議論について、聖書から考えてみたい。

旬人彩人

まだ見ぬ新しいデザインを神と共に

サイクルアーティスト・プロダクトデザイナー
谷 信雪(たに・のぶゆき)さん

海風さわやかな湘南の街、神奈川県茅ヶ崎市。ここに他ではあまり見ないオーダーメイドのシティサイクルを製作・販売する店、「茅ヶ崎サイクルボーイ(https://nobuyukitani.com/)」がある。個性的な表情で存在感を放ち、どこか懐かしさもまとうデザインに引かれ、唯一無二の一台を求めて訪れる人は後を絶たない。店主の谷信雪さんは家業を継いで自転車ビジネスに携わるようになった。これまでの道のりはうよ曲折、ジェットコースターに揺さぶられるような半生だった。

あしあと

神から頂いた恵みと仕事 異文化交流と福音継承のために

翻訳家
常盤台バプテスト教会会員
宮林 千恵子

終戦五年前に生まれ、戦後の復興期に育った。異文化への強い憧れをもち、〝キリスト教〟は常にそばにあったものの、自分の信仰とすることはなかった。就職、結婚、長男の嫁としての務め、その先に子どもを通して導かれた憩いの場。そして与えられた自らの使命。

連載
  • 22心の窓を開いて堀 肇
  • 23方言聖句 広島篇堀川 寛
  • 24今日も新しい私に袖を通す 豊田かな
  • 26ぼくを忘れていくきみと吉田晋悟
  • 28聖書再発見大坂太郎
  • 30焚き火相談室大頭眞一・稲垣久和
  • 33かたわらに、君が藤藪庸一
  • 38英国からの紅茶便り 山形優子フットマン
  • 40聖書とほほ人物伝 永田信昭&しろつあすか
  • 42もっと! 喫茶ホーリー かめおかあきこ
  • 46明日への深呼吸 フォト散歩編 関根一夫
  • 52聖書1/66巻あらまし ヤコブ 中台孝雄
  • 60ヨハネの福音書365の黙想と祈り篠原 明
  • 64話題の情報三浦綾子映画クラウドファンディング
  • 66文芸 旅人の詩/短歌/俳句
  • 70クロスワード                   
  • 72もぎたてぶどう倶楽部  お便り・BOOK
  • 76定期購読・本誌の表記のご案内
  • 78編集室便り
  • 80愛のプリズム伝道
  • 01誌上ヒトリコテンホンダマモル
  • ホンダマモル:1973年、埼玉県生まれ。画家。原市場聖書教会員。展示会「ヒトリコテン」を開催し作品を発表。デザイナーとしてさまざまなメディアにアートワークを提供。https://www.blackfrogs.net
  • 今月の「この町この教会」「ブルーリボン」は休載します。

カフェの本場はフランス・パリ。昔から文化人らがカフェで意見交換する風土があり、カフェ文化が発展した。つまり、議論とカフェは好相性。最近、サイエンスカフェ、哲学カフェなど、議論の場としての“カフェ”が増えているのも納得。議論はぜひお好みの一杯と。

2022年 6月号 次号予告

特集 “孤独”の恵み “交わり”の恵み


コロナ禍、人との関わりが減り、孤独を感じている人が多いと聞く。確かに人は一人では生きられず、豊かな“交わり”は誰にとっても必要。ただ一方、たとえ多くの家族や友人に囲まれても、人は皆一人で生まれ、一人で死んでいく、究極的には“ひとり”の存在でもある。だとしたら、実はそこにも恵みがあるのではないか?聖書が語る「人がひとりでいるのは良くない」(創世2:18)の今日的意味とともに探る。