旬人彩人
2019年04月号
ウィルライフ(株)社長 増田進弘
環境に優しい段ボール棺で注目 いま日本の年間死亡者数は約百四十万人。二〇二五年には百六十万人になると推計され、「多死社会」に突入したと言われる。そうした中で、葬儀の在り方も、無宗教型が増えるなど、変革の波がやってきている。増田進(ゆき)弘(ひろ)さんが提供する、トライウォール(強化段ボール)の棺(ひつぎ)もそんな時代を象徴する商品の一つだ。
2019年03月号
筋ジストロフィーと生きる 黒田良孝
障害者も健常者も自分らしく生きる社会へ 大泉洋主演で公開中の映画「こんな夜更けにバナナかよ」は、実在の筋ジストロフィー(筋ジス)患者の人生ストーリーを元に作られた話題作。人間くさい主人公が描かれている。映画主人公と同じく筋ジス患者である黒田良孝さん。障害者を殺害する、あってはならない事件も起こってしまった現代に「壁をなくすには、まず知り合うこと」と、車椅子で各地へ出向き、講演活動などを行っている。
2019年02月号
空手道家 池谷正基
空手道はまさに神様が開いてくれた道 「一、二、三、四!」大きなかけ声とともに、たくさんの拳が空を突く。「引き手が大事!」「はい!」指導の声に、子どもたちの真剣な声が応じる。毎週水曜の午後、日本長老教会・杉並教会を借りて開かれている空手道教室のようすだ。幼稚園児から小学校高学年まで地域の子どもたち十数人が通い、教会員で空手道家の池谷正基さんが指導している。「空手道は神様が開いてくれた『道』」。池谷さんは、実感を込めて話す。
2019年01月号
漫画家/イラストレーター 勝間としを
失った「描く」という宝物を希望とともに再び与えられて全国で展開中の猫のジークレー版画展が好調な漫画家兼、イラストレーターの勝間としをさん。八年前、突然の病に倒れ、商売道具である利き腕の自由を失ったが、懸命なリハビリの末、再起を果たした。一時、絶望の淵に立った彼を、仕事の舞台へ戻したものは、聖書の示す希望という灯台のともしびだった。