失った「描く」という宝物を希望とともに再び与えられて全国で展開中の猫のジークレー版画展が好調な漫画家兼、イラストレーターの勝間としをさん。八年前、突然の病に倒れ、商売道具である利き腕の自由を失ったが、懸命なリハビリの末、再起を果たした。一時、絶望の淵に立った彼を、仕事の舞台へ戻したものは、聖書の示す希望という灯台のともしびだった。