百万人の福音 聖書に学ぶ生き方マガジン

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2024年07月号

特集

新五千円札 津田梅子の素顔 女子高等教育に尽力した“一粒の麦”梅子からのバトン

今年7月、日本では20年ぶりに新紙幣の発行が開始される。新5千円札の顔となるのは津田梅子。1871年、梅子はなんと6歳で、日本初の女子留学生の1人として岩倉使節団と共に渡米、その後、現・津田塾大学の前身である「女子英学塾」を創設した。明治政府に翻弄されながらも、女子のための学校を設立するという彼女の信念を支えたものは何だったのか。留学先で得た信仰心とともに知られざる内面にスポットを当て、迫る。

旬人彩人

二十年後の未来を見据えた 新しい教育をクリスチャンの手で

STUDY SPACE 楽園代表
伊藤直之さん

日本の子どもの精神的幸福度は、先進三十八か国中三十七位と、二〇二〇年にユニセフが発表した。同年、厚生労働省は日本の十五〜三十九歳の自殺率がG7中トップと報告。同省は昨年の小中高生の自殺死亡者数が五百人を超え、過去二番目に多かったと公表した。また、一九年の内閣府「子ども・若者白書」は、子どもたちの自己肯定感の低さを指摘し、昨年、文科省発表の小中不登校児童数は、過去最多の二十九万九千人超にのぼる。二二年の内閣府調査では、十五〜六十四歳でひきこもり状態にある人は、全国で推計百四十六万人だという。この状況に一石を投じたいと、大阪府枚方市のフリースクール事業「STUDY SPACE 楽園」代表の伊藤直之さんは、新たな教育を提唱、展開している。

あしあと

人生の全てに神の備えあり(前編)

牧師
「横田早紀江さんを囲む祈り会」メッセージ担当
工藤 輝雄

宗教二世としての苦悩を抱えた幼少期。思いつめ、人としての一線を超えようとしてしまう。未遂に終わったものの、心の中で自分を責め続ける声を聞き続けた青年が、絶望の先で出合ったものとは…。

連載
  • 22神様、これってどうなんですか?みなみななみ&結城絵美子
  • 26信仰と感情 〜自分らしさとの出会い〜豊田信行
  • 28聖書1/66巻あらまし エステル遠藤芳子
  • 32クリスチャン生活手引帖編集部
  • 33風色ねこ便り宮脇栄子&Seiji Miyawaki
  • 38年を取るレッスン 結城いづみ
  • 39マンガ教えて! 組織神学
  • リチャード・ブラッシュ&ブラッシュ木綿子、向日蒔人
  • 42もっと! 喫茶ホーリー かめおかあきこ
  • 46墓めぐり人めぐりウォーキングライターK
  • 47この町この教会日本聖契キリスト 東京ライフチャーチ
  • 50ヘブライ語で考える聖書の世界手島勲矢
  • 58365日ディボーション 苦しみの向こうに光あり佐藤 彰
  • 65ブルーリボン・レポート
  • 66文芸 旅人の詩/短歌/俳句
  • 70クロスワード                   
  • 72もぎたてぶどう倶楽部  お便り・BOOK
  • 76定期購読・本誌の表記のご案内
  • 78編集室便り
  • 80愛のプリズム伝道
  • 01誌上ヒトリコテンホンダマモル
  • ホンダマモル:1973年生まれ。埼玉県出身。2016年から画家として活動を開始。展示会「ヒトリコテン」を開催し、絵画作品を発表。手描きだからこそ生み出せる表現を大切に作品を制作している。
  • 「もっと! 喫茶ホーリー」と「移住生活スケッチブック」は交互に連載します。
  • 本誌掲載の価格表記は全て税込(10%)です。

6歳で渡米した津田梅子。約10年間の留学生活で日本語を忘れてしまったという。それでも帰国後、着物を好み、生涯、和服姿で過ごした。西洋の進んだ価値観を学び取り、日本の伝統文化を尊重するその姿は、真の国際人の証しだろう。

2024年 8月号 次号予告

特集 サバティカル 人生の「夏休み」いかがでしょうか

「サバティカル」とは、長期間勤務者に与えられる使途に制限のない長期休暇のこと。ラテン語の「安息日」が語源で、欧州の企業や教会で取り入れるところが増えている。近年、日本も、一部のミッション系大学や外資系企業で採用するところもあるが、休むことに罪悪感を感じる「真面目な」国民性ゆえか、普及には程遠い。実際、サバティカルにはどんな効果があるのだろう?人や企業、教会の営みに、実は必須かもしれないサバティカルについて考えてみる。